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side かおり
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それから瞬く間に、ひと月余りの時が流れた。
その間に、私は瑠威の新しい衣装を縫った。
出来るだけ、派手で目立つ奴と言われ、二人で相談しながらデザインを決めた。
もしかしたら、こんなことが出来るのもあと少しなのかもしれない。
そう思うと、たかが衣装にも強い想いがこもってしまう。
他のメンバーのも縫ってあげたかったけど、時間的に瑠威のものだけで精一杯だった。
*
「良い!すっごく良いよ!
それに、ぴったりしてるのに動きやすいし。」
姿見の前で、さっき縫いあがったばかりの衣装を合わせた瑠威が満面の笑顔を浮かべてた。
「そう、良かったわ。」
「かおりの腕は最高だな。
あぁ、早く、この衣装、ライブで着たい!」
「明後日には着られるわよ。」
「明後日が待ち遠しいよ。」
瑠威は私に抱き付き、熱い口づけを落とした。
「明後日、レコード会社の人、来るかな…?」
私の耳元で、瑠威が囁く。
「さぁ…」
「もうっ!かおり、最近なんでそう冷たいの?」
「冷たくなんかないよ。私は少しも変わらない。」
「メジャーが決まったら、俺達結婚するんだよ。
かおりは嬉しくないの?」
「そりゃあ嬉しいわよ。」
(……本当に結婚出来るならね…)
意地の悪い私が囁く。
それから瞬く間に、ひと月余りの時が流れた。
その間に、私は瑠威の新しい衣装を縫った。
出来るだけ、派手で目立つ奴と言われ、二人で相談しながらデザインを決めた。
もしかしたら、こんなことが出来るのもあと少しなのかもしれない。
そう思うと、たかが衣装にも強い想いがこもってしまう。
他のメンバーのも縫ってあげたかったけど、時間的に瑠威のものだけで精一杯だった。
*
「良い!すっごく良いよ!
それに、ぴったりしてるのに動きやすいし。」
姿見の前で、さっき縫いあがったばかりの衣装を合わせた瑠威が満面の笑顔を浮かべてた。
「そう、良かったわ。」
「かおりの腕は最高だな。
あぁ、早く、この衣装、ライブで着たい!」
「明後日には着られるわよ。」
「明後日が待ち遠しいよ。」
瑠威は私に抱き付き、熱い口づけを落とした。
「明後日、レコード会社の人、来るかな…?」
私の耳元で、瑠威が囁く。
「さぁ…」
「もうっ!かおり、最近なんでそう冷たいの?」
「冷たくなんかないよ。私は少しも変わらない。」
「メジャーが決まったら、俺達結婚するんだよ。
かおりは嬉しくないの?」
「そりゃあ嬉しいわよ。」
(……本当に結婚出来るならね…)
意地の悪い私が囁く。
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