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璃愛とエミリー

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いくら変装(?)してるとはいえ、絶対にバレないって保証はない。
だから、極力リスクは冒したくない。
 私は、ひとり、後ろの方で見ることにした。
ちょっと寂しいけど……
さゆみはキラさん達に連れられて、無事、前の方に行けたみたい。



 後ろの方でドリンクを飲みながら、ぶらぶらしてたら、客電が消えてSEが流れ出した。
お客たちの小さな歓声が上がり、ホールには緊張が広がった。



 (あ、ママだ!)



ママが傍にやって来たから、私はそっと移動する。
どうやらママも後ろで見るみたいだ。
ママの隣にいるのは、確かマネージャーの小西さん。
うちにも瑠威を迎えに何度か来たことがあるから覚えてる。



 荘厳なSEが流れる中、するすると幕が上がり、ステージが明るく照らし出される…
シュバルツのライブの始まりだ!



 「今夜も命がけでいくぜーーー!」



お腹の底から響く瑠威の声に、ファンの黄色い歓声が上がった。


 
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