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璃愛とエミリー
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*
「わぁ……」
ホールの外には、すでに、開場を待ちわびるファンの長い列が出来ていた。
かなり気合いを入れて来たつもりだったけど、やっぱり私達なんてまだまだ。
まわりには、まるでメンバーと見まごうごとき、麗人達がわさわさいた。
この前はあたふたしすぎて、こういうこともしっかりと見る余裕がなかったけれど、あらためて見てみると本当にすごい。
みんな、精一杯のおしゃれをしてきてる感じ。
(あ、やばっ!)
ママが歩いてくるのが見えて、私は焦って俯いた。
「かお姉~!」
ファンの子から声をかけられて、ママが優雅に手を振る。
ママはそのまま、まだ開場されてないホールの中に入って行った。
「ねぇ、璃愛…今の人、誰だろう?」
「さ、さぁ…」
「今の人は、シュバルツのスタッフのかおりさんだよ。」
「え?」
私達の前にいたハード系のお姉さんがそう教えてくれた。
「あなた達、まだ新しいの?」
「は、はい、今日で二回目のライブなんです。」
「そうなんだ…シュバルツの衣装は、みんな、あの人が縫ってるんだよ。」
「そうなんですか!へぇ…」
「わぁ……」
ホールの外には、すでに、開場を待ちわびるファンの長い列が出来ていた。
かなり気合いを入れて来たつもりだったけど、やっぱり私達なんてまだまだ。
まわりには、まるでメンバーと見まごうごとき、麗人達がわさわさいた。
この前はあたふたしすぎて、こういうこともしっかりと見る余裕がなかったけれど、あらためて見てみると本当にすごい。
みんな、精一杯のおしゃれをしてきてる感じ。
(あ、やばっ!)
ママが歩いてくるのが見えて、私は焦って俯いた。
「かお姉~!」
ファンの子から声をかけられて、ママが優雅に手を振る。
ママはそのまま、まだ開場されてないホールの中に入って行った。
「ねぇ、璃愛…今の人、誰だろう?」
「さ、さぁ…」
「今の人は、シュバルツのスタッフのかおりさんだよ。」
「え?」
私達の前にいたハード系のお姉さんがそう教えてくれた。
「あなた達、まだ新しいの?」
「は、はい、今日で二回目のライブなんです。」
「そうなんだ…シュバルツの衣装は、みんな、あの人が縫ってるんだよ。」
「そうなんですか!へぇ…」
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