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ルカ(聖夜月ルカ)

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100. さぁ、旅に出よう!

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さぁ、明日はどっちへ向かおうか…

俺が旅に出てからもう1年と少しの日々が経っていた。
早いもんだな…

今では、こんなに平気で旅が出来るようになったけど…
ここまで来るにはそれなりに苦労があったんだ。



俺が、本気で旅に出ることを決意したのは、13歳の時だった。

小人の魔法によって身体が小さくなることがわかってからというもの、俺は心配で眠れない日々を過ごしたが、そのうちにだんだんどうでも良いような気になってきた。
だって、身体が小さくなるのは俺が眠ってる時間だけ。
なにもすることはないんだし、誰かが俺の部屋に入ってくることもないんだから…

それに、こんなこと誰かに相談したって直せる奴なんてきっといない。
あの小人に魔法を解いてもらわないことにゃあ、どうすることも出来ないんだろうし、かといってあの小人の行方を探すなんてこと、とてもじゃないけど無理なような気がしたからな。


ところが、13歳になった頃…俺の気持ちに変化が起こったんだ。

俺は、小さい頃から外で遊ぶのが大好きで、スポーツをしたり、野山を走り回ったり、虫取りをしたり…
そんなことばかりしてたんだけど、ある時、急に近所の遊び仲間のライドンの様子が変わったんだ。
今までなら誘えばすぐに出てきてた奴が、なにかといっては口実を付けて出てこなくなったんだ。

おかしい…
最近のライドンはどう考えてもおかしい…
きっと、なにかがある…!

そう思った俺は、ある日、ライドンの後を尾行た。

ライドンは俺が見たこともないような小洒落た服を着て、どこかへ出かけて行った。

奴が行き着いた場所は、最近、誰かが引っ越してきた家だった。
そこは以前は空き地で、家が建ち始めてたことは知ってたがもう出来上がってたとは知らなかった。

ライドンが扉をノックすると、中から髪の長い女の子が出てきて、ライドンは嬉しそうな顔をしながら部屋の中へ入っていった。

なんだ~?
知り合いなのか~?

俺はしばらく待ってたが、出てくる気配がないのでその日は帰ってきてしまった。 
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