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086. 途方に暮れる
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「じゃあ、皆で真澄さんを家まで送って行くのねん!
あ、真澄さん、荷物持ってあげるのねん。」
「良いよ、そんなこと。」
「明日はお世話になるんだから、このくらいするのねん!」
そう言って、メリーは真澄さんの持つ大きなスーパーの袋を乱暴にむしり取った。
「あ……っっ!!」
スーパーの袋は、メリーの手を離れて宙を舞い、そのまま車道にぶちまけられた。
「あぁぁぁぁぁ!!」
真澄さんの絶叫も虚しく、ぶちまけられた食材の上を数台の車が通り過ぎていく…
「あ…あぁ…ごめんなのねん…!
俺、えらいことしちゃったのねん!」
「き…君は本当になんてことを…
もうスーパーは閉まってる…どうするつもりなんだ!!」
「弁償するのねん。
明日、パーティの前に買って来るのねん。」
「明日では間に合わない!!」
「えっ?!」
「……い、いや、なんでもない…
……もういいっっ!
弁償もしなくて良いから!」
真澄さんは明らかに気分を害した様子で家に戻った。
*
「よ、良かったのねん…」
「これで、一応大丈夫だと思うが…念の為、真澄さんがでかけるかどうか今夜は張り込むぞ!」
「ええーーーーっっ!」
*
(あ…あの馬鹿が…
なんてことをしてくれたんだ…!)
部屋に戻った真澄さんは、がっくりと肩を落としてソファに腰掛けた。
(僕は…僕はどうしたら…)
あ、真澄さん、荷物持ってあげるのねん。」
「良いよ、そんなこと。」
「明日はお世話になるんだから、このくらいするのねん!」
そう言って、メリーは真澄さんの持つ大きなスーパーの袋を乱暴にむしり取った。
「あ……っっ!!」
スーパーの袋は、メリーの手を離れて宙を舞い、そのまま車道にぶちまけられた。
「あぁぁぁぁぁ!!」
真澄さんの絶叫も虚しく、ぶちまけられた食材の上を数台の車が通り過ぎていく…
「あ…あぁ…ごめんなのねん…!
俺、えらいことしちゃったのねん!」
「き…君は本当になんてことを…
もうスーパーは閉まってる…どうするつもりなんだ!!」
「弁償するのねん。
明日、パーティの前に買って来るのねん。」
「明日では間に合わない!!」
「えっ?!」
「……い、いや、なんでもない…
……もういいっっ!
弁償もしなくて良いから!」
真澄さんは明らかに気分を害した様子で家に戻った。
*
「よ、良かったのねん…」
「これで、一応大丈夫だと思うが…念の為、真澄さんがでかけるかどうか今夜は張り込むぞ!」
「ええーーーーっっ!」
*
(あ…あの馬鹿が…
なんてことをしてくれたんだ…!)
部屋に戻った真澄さんは、がっくりと肩を落としてソファに腰掛けた。
(僕は…僕はどうしたら…)
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