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066. 人形
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§§§§§§§§§§§§
「ルネ…私、もう疲れたわ…」
「どうしたの、アンヌ…しばらく来てくれないと思ったら、そんな辛そうな顔をして…
あなたの夢は叶ったのに、どうしてそんな顔をしているの?」
「私…願い事を間違ったようだわ…
私が欲しかったのはこんなものじゃなかったのに…
ごめんなさいね、ルネ、せっかくあなたが夢を叶えてくれたのに、私はもう限界みたいだわ。」
「限界…?」
「ええ…さっき、たくさんのお薬を飲んだの…
だから、もうあなたに会えることもないと思うわ。」
「アンヌ…もう会えないの?
じゃ…申し訳ないんだけど、夢を叶えた代償にあなたの魂をいただくわね。」
「魂を…?」
「ええ…」
「いいわよ。なんでもあげる…
私にはもうなにも必要ないから…」
(アンヌ、ありがとう!
これでまた一つ魂が集まったわ。
あなたは願い事を間違ったのね…
『心から愛し合える人と結婚したい』って願えば良かったのに…
でも、もう今更そんなこと言っても遅いわね…
アンヌ…私、人間になるのが夢なのよ…
人間の魂を1000個集めたら、人間になれるって教えてくれた人がいるの。
だから、私、これからも頑張って魂をたくさん集めるわ…
そして、夢を叶えるの…
人間になる夢を…)
フフフフフ……
「ルネ…私、もう疲れたわ…」
「どうしたの、アンヌ…しばらく来てくれないと思ったら、そんな辛そうな顔をして…
あなたの夢は叶ったのに、どうしてそんな顔をしているの?」
「私…願い事を間違ったようだわ…
私が欲しかったのはこんなものじゃなかったのに…
ごめんなさいね、ルネ、せっかくあなたが夢を叶えてくれたのに、私はもう限界みたいだわ。」
「限界…?」
「ええ…さっき、たくさんのお薬を飲んだの…
だから、もうあなたに会えることもないと思うわ。」
「アンヌ…もう会えないの?
じゃ…申し訳ないんだけど、夢を叶えた代償にあなたの魂をいただくわね。」
「魂を…?」
「ええ…」
「いいわよ。なんでもあげる…
私にはもうなにも必要ないから…」
(アンヌ、ありがとう!
これでまた一つ魂が集まったわ。
あなたは願い事を間違ったのね…
『心から愛し合える人と結婚したい』って願えば良かったのに…
でも、もう今更そんなこと言っても遅いわね…
アンヌ…私、人間になるのが夢なのよ…
人間の魂を1000個集めたら、人間になれるって教えてくれた人がいるの。
だから、私、これからも頑張って魂をたくさん集めるわ…
そして、夢を叶えるの…
人間になる夢を…)
フフフフフ……
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