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055. 新種生物発見!
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「………へ…?
な、なんだ、これは!?」
男は足元にある見慣れない生物に驚き一歩後退した。
「俺ヲコンナ所にヨビダシタノハ、オマエカ?」
「お、おまえ…話が出来るのか!?」
「ソンナ事ハドウデモイイ。
俺ヲヨビダシタノハ、オマエカト聞イテイルンダ。」
「俺は…今、異世界の邪神を呼び出そうとして…
畜生!!大失敗だ。
こんな珍妙な雑魚しか呼び出せなかったなんて…
悪夢だ…今までの俺の努力は何だったんだ…!!」
「珍妙ナザコ?
マサカ、ソレハ俺ノ事デハナイダロウナ?」
「……おまえのことに決まっているだろう。
……一体、どこで間違ったんだろう…
魔方陣もこの通り、完璧だ。
呪文も間違えたはずはない…
なのに、なぜ…
邪神どころか、こんなつまらない…」
その言葉を言いきらないうちに、男の身体はバラバラに引き裂かれていた。
男には悲鳴を上げる時間さえなかったのだ。
(フン…オロカナ奴だ…)
男は死んだ…
野望を叶えることも出来ず、読者に名前さえ紹介されないうちに…
(シカシ、ココハ一体ドコナンダ?
コンナ所にヨビダシヤガッテ…マッタク迷惑ナハナシダゼ。)
生物は半透明な身体をプルプルと震わせながら、外へ向かう。
この身体で進めない所はないが、人間の住み家はやはり何かと歩き辛い。
特にドアは、ドアノブを回すのが面倒だという理由から、破壊しながら進んで行った。
(クソッ!コンナ事ナラ、アノ人間ヲバラバラニシナケレバヨカッタ。
心臓ヲ突キ刺スダケニシテオケバ、ノリ移ッテ使エタノニ…)
しかし、今更悔やんでもあの男の身体は戻らない。
仕方なく面倒くさいドアの破壊を続けながら、生物はやっと建物の外へ出ることが出来た。
(アソコハ、地下室ダッタンダナ。)
しかも、あたりは植物ばかり。
どうやら、ここは森の中の一軒家だということを生物は理解した。
とにかく、このままでは動き辛い。
どこかで人間を殺して身体を乗っ取ろうと考え、生物は森の中をプルプルと進んで行く…
な、なんだ、これは!?」
男は足元にある見慣れない生物に驚き一歩後退した。
「俺ヲコンナ所にヨビダシタノハ、オマエカ?」
「お、おまえ…話が出来るのか!?」
「ソンナ事ハドウデモイイ。
俺ヲヨビダシタノハ、オマエカト聞イテイルンダ。」
「俺は…今、異世界の邪神を呼び出そうとして…
畜生!!大失敗だ。
こんな珍妙な雑魚しか呼び出せなかったなんて…
悪夢だ…今までの俺の努力は何だったんだ…!!」
「珍妙ナザコ?
マサカ、ソレハ俺ノ事デハナイダロウナ?」
「……おまえのことに決まっているだろう。
……一体、どこで間違ったんだろう…
魔方陣もこの通り、完璧だ。
呪文も間違えたはずはない…
なのに、なぜ…
邪神どころか、こんなつまらない…」
その言葉を言いきらないうちに、男の身体はバラバラに引き裂かれていた。
男には悲鳴を上げる時間さえなかったのだ。
(フン…オロカナ奴だ…)
男は死んだ…
野望を叶えることも出来ず、読者に名前さえ紹介されないうちに…
(シカシ、ココハ一体ドコナンダ?
コンナ所にヨビダシヤガッテ…マッタク迷惑ナハナシダゼ。)
生物は半透明な身体をプルプルと震わせながら、外へ向かう。
この身体で進めない所はないが、人間の住み家はやはり何かと歩き辛い。
特にドアは、ドアノブを回すのが面倒だという理由から、破壊しながら進んで行った。
(クソッ!コンナ事ナラ、アノ人間ヲバラバラニシナケレバヨカッタ。
心臓ヲ突キ刺スダケニシテオケバ、ノリ移ッテ使エタノニ…)
しかし、今更悔やんでもあの男の身体は戻らない。
仕方なく面倒くさいドアの破壊を続けながら、生物はやっと建物の外へ出ることが出来た。
(アソコハ、地下室ダッタンダナ。)
しかも、あたりは植物ばかり。
どうやら、ここは森の中の一軒家だということを生物は理解した。
とにかく、このままでは動き辛い。
どこかで人間を殺して身体を乗っ取ろうと考え、生物は森の中をプルプルと進んで行く…
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