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049. 迷子
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不意に広い空間に出て、メラはほっと胸を撫でおろした。
(......え?)
しばらく進むと、そこにメラの母親が立っていた。
隣には、幼馴染みのトムもいる。
メラが驚いていると、今度は謎の声が響き始めた。
「メラ…聞こえるかい?私は洞窟の主だ。
今から最後の試練を行う。
良く見るんだ。あんたの母親とトムの間に穴があるのが見えるだろう?
この穴は地獄に繋がる穴だ。
どちらか一人を選んで、地獄の穴に落とすんだ。
わかるかい?落とされた者は地獄に行くんだよ。」
母親もトムも、助けてくれ!見放さないでくれ!と、メラに向かって、泣き叫ぶ。
(お母さんもトムも、私にとっては大切な人…どちらか一人を選ぶなんて、そんな事、私には出来ない!)
メラは、泣きながら心の中で叫ぶ。
すると、急にトムが母親を引きずり、地獄の穴に落とそうとした。
メラは夢中で叫んだ。
「やめて!トム!」
メラはトムを突き飛ばした。
「お母さんもトムも死んではいけません!
代わりに私が地獄に落ちます!」
そう言うと、メラは穴の中に飛び込んだ。
(......え?)
しばらく進むと、そこにメラの母親が立っていた。
隣には、幼馴染みのトムもいる。
メラが驚いていると、今度は謎の声が響き始めた。
「メラ…聞こえるかい?私は洞窟の主だ。
今から最後の試練を行う。
良く見るんだ。あんたの母親とトムの間に穴があるのが見えるだろう?
この穴は地獄に繋がる穴だ。
どちらか一人を選んで、地獄の穴に落とすんだ。
わかるかい?落とされた者は地獄に行くんだよ。」
母親もトムも、助けてくれ!見放さないでくれ!と、メラに向かって、泣き叫ぶ。
(お母さんもトムも、私にとっては大切な人…どちらか一人を選ぶなんて、そんな事、私には出来ない!)
メラは、泣きながら心の中で叫ぶ。
すると、急にトムが母親を引きずり、地獄の穴に落とそうとした。
メラは夢中で叫んだ。
「やめて!トム!」
メラはトムを突き飛ばした。
「お母さんもトムも死んではいけません!
代わりに私が地獄に落ちます!」
そう言うと、メラは穴の中に飛び込んだ。
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