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036. 小人達の大宴会
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「村の外なんてほとんど出たこともなかったのに突然連れ去られて、それだけならともかく、ボクはケイトさんに空中高く放り投げられたり、なにかっていうと『言う事きかないならここに置いていくわよ』なんて脅されて…
なんで、ボクばっかりこんな目に…
だいたい、おじさんがオルジェさんと知り合ったから、ボクはこんな目にあったんですよ!」
アルグの涙はますます激しさを増し、まるで滝のように流れ出す。
もうここまで来たらとことん飲ませて寝かしつけてしまう以外、収拾の道はないように思えた。
「その通りだ、ボクのせいだ、悪かったな。
さぁ、もっと飲めよ。飲んでいやなことは忘れてしまえ!ボクも飲むから。」
「ふんっ!そんなこと本当は思ってもいないくせに…
ケイトさんだけじゃない!
ボクは、ランディさんにも同じように脅されて、ふくろうのえさにするとかなんとか言っていじめられたんですよ!
あの二人こそ、人間のふりをしてるけど本当は悪魔なんだ!」
「……誰が、悪魔だって…?」
「え…?!」
「誰が悪魔かって聞いてるんだよ!」
アルグとリンクが振り返った先には、仁王立ちするケイトとランディがいた…
「ケイトさん!!ランディさんも…!」
「ねぇ、今、なんだか私達の話してたみたいだけど、もっと詳しく聞かせてくれるかな?」
「そうそう、悪魔がどうのこうのって話な。」
「お二人とも、ど、ど、ど、どうしてここに?」
「ティンガが招待してくれたのよ。
トレルやオルジェやイアン牧師も来てるわよ。」
「そうか、じゃあ、ボク、オルジェ達に挨拶してくるよ!」
「お、おじさん!!」
リンクはアルグを置き去りにして、さっさと広場へ走っていった…
「さてと…じゃあ、アルグにはさっきの続きをゆっくりお話してもらおうかなぁ…」
「そうだな、悪魔の話をたっぷりとな…」
「……あ、あの…ボ…ボク…」
凍りつくアルグを4つの鋭い眼光が捕らえる…
かくして泥酔状態だったアルグの酔いは一瞬にして覚める事になった。
それ以来、アルグはどんなことがあっても絶対に酒は飲まない!と強く心に刻んだのだった。
そして、マリュナとアルグの仲は…ご想像にお任せします…
なんで、ボクばっかりこんな目に…
だいたい、おじさんがオルジェさんと知り合ったから、ボクはこんな目にあったんですよ!」
アルグの涙はますます激しさを増し、まるで滝のように流れ出す。
もうここまで来たらとことん飲ませて寝かしつけてしまう以外、収拾の道はないように思えた。
「その通りだ、ボクのせいだ、悪かったな。
さぁ、もっと飲めよ。飲んでいやなことは忘れてしまえ!ボクも飲むから。」
「ふんっ!そんなこと本当は思ってもいないくせに…
ケイトさんだけじゃない!
ボクは、ランディさんにも同じように脅されて、ふくろうのえさにするとかなんとか言っていじめられたんですよ!
あの二人こそ、人間のふりをしてるけど本当は悪魔なんだ!」
「……誰が、悪魔だって…?」
「え…?!」
「誰が悪魔かって聞いてるんだよ!」
アルグとリンクが振り返った先には、仁王立ちするケイトとランディがいた…
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「ねぇ、今、なんだか私達の話してたみたいだけど、もっと詳しく聞かせてくれるかな?」
「そうそう、悪魔がどうのこうのって話な。」
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「ティンガが招待してくれたのよ。
トレルやオルジェやイアン牧師も来てるわよ。」
「そうか、じゃあ、ボク、オルジェ達に挨拶してくるよ!」
「お、おじさん!!」
リンクはアルグを置き去りにして、さっさと広場へ走っていった…
「さてと…じゃあ、アルグにはさっきの続きをゆっくりお話してもらおうかなぁ…」
「そうだな、悪魔の話をたっぷりとな…」
「……あ、あの…ボ…ボク…」
凍りつくアルグを4つの鋭い眼光が捕らえる…
かくして泥酔状態だったアルグの酔いは一瞬にして覚める事になった。
それ以来、アルグはどんなことがあっても絶対に酒は飲まない!と強く心に刻んだのだった。
そして、マリュナとアルグの仲は…ご想像にお任せします…
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