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036. 小人達の大宴会
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(アルグがこんなに酒に弱いとは思ってなかったな…いや、弱いんじゃなくて飲み過ぎだ…)
「マリュナ!
ボクと結婚しよう!」
「えぇぇ~~~っ?
あなた確か…アルグだったわよね?突然どうしたの?」
「恋はいつだって突然なものさ!」
「アルグ、おまえ、勉強のしすぎで頭がおかしくなったんじゃないのか?」
「違うね。おかしくなってるとしたら、マリュナがあまりに美しすぎるせいだな!」
「まぁ、アルグったら…」
ほとんど話したこともないアルグのいきなりのプロポーズに戸惑いながらも、マリュナはまんざらでもない様子だ。
「マリュナ、もう1度言うよ。
君が好きだ!
ボクと結婚してくれ~!!」
アルグの大声に、まわりの皆からはひやかしの声と拍手がわきあがる。
「も、もうっ!アルグったら…」
真っ赤になったマリュナは顔を隠しながら、森の奥へ走って行った。
「マ、マリュナ…!」
「残念だったな、どうやらフラれたようだな!」
「何を~!!」
「アルグ、落ちつけって!」
カイラに掴みかかろうとするアルグを押さえ、リンクはアルグを少し離れた木の根っ子に座らせた。
「今、水を持ってきてやるからな!」
「水?そんなもの、ボクは飲みませんよ!
お酒を持って来てください!
今からボクはマリュナにフラれたヤケ酒を飲みます!
おじさんにもつきあってもらいますよ!」
今、無理矢理水を飲ませようとしても、頑固なアルグがそんなものを飲むはずはない。
仕方なくリンクはアルグの言う通りに大きな酒の瓶を持って来た。
「おじさんのせいですからね!
おじさんが、マリュナのことを言い出すからこんなことになったんですから…」
アルグはおいおいと泣きながら酒を飲み干している。
(こいつ…泣き上戸だったのか…?!)
「だいたい、ボクはいつだって運が悪いんですよ…
あの時も…ケイトさんに突然抱き抱えられて『あんたは今から私の人質なんだからね!』なんて言われて…
なんで、ボクなんですか!?ボクじゃなくても良いじゃないですか~!!」
(こいつ…ふだんからよほどストレスたまってたんだな…)
「マリュナ!
ボクと結婚しよう!」
「えぇぇ~~~っ?
あなた確か…アルグだったわよね?突然どうしたの?」
「恋はいつだって突然なものさ!」
「アルグ、おまえ、勉強のしすぎで頭がおかしくなったんじゃないのか?」
「違うね。おかしくなってるとしたら、マリュナがあまりに美しすぎるせいだな!」
「まぁ、アルグったら…」
ほとんど話したこともないアルグのいきなりのプロポーズに戸惑いながらも、マリュナはまんざらでもない様子だ。
「マリュナ、もう1度言うよ。
君が好きだ!
ボクと結婚してくれ~!!」
アルグの大声に、まわりの皆からはひやかしの声と拍手がわきあがる。
「も、もうっ!アルグったら…」
真っ赤になったマリュナは顔を隠しながら、森の奥へ走って行った。
「マ、マリュナ…!」
「残念だったな、どうやらフラれたようだな!」
「何を~!!」
「アルグ、落ちつけって!」
カイラに掴みかかろうとするアルグを押さえ、リンクはアルグを少し離れた木の根っ子に座らせた。
「今、水を持ってきてやるからな!」
「水?そんなもの、ボクは飲みませんよ!
お酒を持って来てください!
今からボクはマリュナにフラれたヤケ酒を飲みます!
おじさんにもつきあってもらいますよ!」
今、無理矢理水を飲ませようとしても、頑固なアルグがそんなものを飲むはずはない。
仕方なくリンクはアルグの言う通りに大きな酒の瓶を持って来た。
「おじさんのせいですからね!
おじさんが、マリュナのことを言い出すからこんなことになったんですから…」
アルグはおいおいと泣きながら酒を飲み干している。
(こいつ…泣き上戸だったのか…?!)
「だいたい、ボクはいつだって運が悪いんですよ…
あの時も…ケイトさんに突然抱き抱えられて『あんたは今から私の人質なんだからね!』なんて言われて…
なんで、ボクなんですか!?ボクじゃなくても良いじゃないですか~!!」
(こいつ…ふだんからよほどストレスたまってたんだな…)
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