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024. あなたに会いたい
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ヨンヨンはついに旅に出た。
ばあちゃんやわらしちゃんとも離れて、一人ぼっちで旅に出ることはやっぱりちょっと心細かったけど、それでもなんとかやりとげないと人間の世界に来た意味がない!と、自分自身に気合いを入れた。
それに、ヨンヨンはきびだんごも持っている!
これがあれば仲間になってくれる誰かがみつかるんだって、わらしちゃんが教えてくれたから。
行き先は決まってないから、ヨンヨンは適当に方向を決めて空を飛ぶ。
決めた理由は風向きだった。
向かい風より、追い風に乗った方が楽だから。
決まってないことは、自然に任せるのが一番だとヨンヨンは考えた。
朝早くから、もうずいぶんとたくさん飛んだように思っても、ヨンヨンが出会う人々はやっぱり少ない。
田舎は人が少ないから都会って所に行かないといけない。
でも、都会へはまだまだ遠いのかもしれない…きっとここはまだ田舎なんだろうとヨンヨンは思った。
陽が傾きかけた頃、ヨンヨンは森をみつけた。
ヨンヨンの住んでた妖精の村にちょっと似てる気がして気持ちが、なんとなくほぐれる。
だから、ヨンヨンはちょっとだけその森に立ち寄ってみることにした。
きっと、森の中に人間はいないだろうけど…
(あ…なんだか懐かしい感じ…)
森の中に入ると、ヨンヨンの脳裏に妖精の村のことが急に思い出された。
(みんな、どうしてるかな…?
アルフレート様は元気にしてるかな…?)
そんなことを考えると、ヨンヨンはつい心がくじけそうになってくる。
(きっと、みんな応援してくれてるよね。
うん!だから、ヨンヨンも頑張らなくっちゃ!)
おなかが減ると元気もなくなるって、前にばぁちゃんが言ってたことを思い出した。
ヨンヨンは大きな木の枝に座って持って来たきびだんごを食べることにした。
本当は、仲間にあげるものなんだけど…
「おぉ、妖精とは珍しいお客さんだな。」
突然、聞こえてきた声にヨンヨンはきびだんごを落としてしまいそうになる位、驚いた。
「誰?誰?ヨンヨンのことが見えてるの?」
「あぁ、見えるさ…」
「あなたはどこにいるの?」
ヨンヨンはあたりを見まわすが声の主がどこにいるのか一向にわからない。
実は、その声はヨンヨンの心の中に直接入って来ていることにもヨンヨンは気が付いていなかった。
ばあちゃんやわらしちゃんとも離れて、一人ぼっちで旅に出ることはやっぱりちょっと心細かったけど、それでもなんとかやりとげないと人間の世界に来た意味がない!と、自分自身に気合いを入れた。
それに、ヨンヨンはきびだんごも持っている!
これがあれば仲間になってくれる誰かがみつかるんだって、わらしちゃんが教えてくれたから。
行き先は決まってないから、ヨンヨンは適当に方向を決めて空を飛ぶ。
決めた理由は風向きだった。
向かい風より、追い風に乗った方が楽だから。
決まってないことは、自然に任せるのが一番だとヨンヨンは考えた。
朝早くから、もうずいぶんとたくさん飛んだように思っても、ヨンヨンが出会う人々はやっぱり少ない。
田舎は人が少ないから都会って所に行かないといけない。
でも、都会へはまだまだ遠いのかもしれない…きっとここはまだ田舎なんだろうとヨンヨンは思った。
陽が傾きかけた頃、ヨンヨンは森をみつけた。
ヨンヨンの住んでた妖精の村にちょっと似てる気がして気持ちが、なんとなくほぐれる。
だから、ヨンヨンはちょっとだけその森に立ち寄ってみることにした。
きっと、森の中に人間はいないだろうけど…
(あ…なんだか懐かしい感じ…)
森の中に入ると、ヨンヨンの脳裏に妖精の村のことが急に思い出された。
(みんな、どうしてるかな…?
アルフレート様は元気にしてるかな…?)
そんなことを考えると、ヨンヨンはつい心がくじけそうになってくる。
(きっと、みんな応援してくれてるよね。
うん!だから、ヨンヨンも頑張らなくっちゃ!)
おなかが減ると元気もなくなるって、前にばぁちゃんが言ってたことを思い出した。
ヨンヨンは大きな木の枝に座って持って来たきびだんごを食べることにした。
本当は、仲間にあげるものなんだけど…
「おぉ、妖精とは珍しいお客さんだな。」
突然、聞こえてきた声にヨンヨンはきびだんごを落としてしまいそうになる位、驚いた。
「誰?誰?ヨンヨンのことが見えてるの?」
「あぁ、見えるさ…」
「あなたはどこにいるの?」
ヨンヨンはあたりを見まわすが声の主がどこにいるのか一向にわからない。
実は、その声はヨンヨンの心の中に直接入って来ていることにもヨンヨンは気が付いていなかった。
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