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ルカ(聖夜月ルカ)

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006. 喧嘩

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「はい、お待ち遠様。」

「あ…ありがとうなのねん。」

老女が運んで来た料理を口に運びながらも、メリーの視線はテレビから離れなかった。







「おはよう、メリー」

「………」

「どうかしたのか?」

「真澄さんのばかーーー!」

メリーの突然のパンチを、真澄さんは舞うような華麗な動きでかわす。



「な、なんなんだ?!」

さらに襲いかかって来るパンチを俊敏な動きでよけながら、真澄さんはメリーの元を去った。



「一体、どうなってるんだ?あいつ…」







その日の放課後、真澄さんの召集により、アヤと世夜はいつもの喫茶店に来ていた。



「真澄さん、話って何なの?」

「実は、今日おかしなことがあったんだ。」

「……それって、もしかしてメリーのことじゃないだろうな?」

「えっ?メリーのことって、まさか、メリーは二人にも…」

三人は思わず顔を見合わせた。



「じゃあ、なにか?
メリーは俺達全員に殴りかかってきたってことか?」

「そのようだな…」

「どうして?
なんでそんなことするの?
世夜、なにか思い当たる事はないの?」

「…ない。」

三人は、頭をひねったまま黙りこむ。




「……昨日まではなにもなかったよな?」

「そうね、昨日まではいつもと変わりなかったわ。」

「じゃあ、何かあったとしたら昨日だな。
昨日…なにかあったっけ?」

三人は再び頭をひねる。



「特に、なにもなかったと思うわ。
だって、私、昨日はメリーと遊んでないもの。」

「俺もだ。
俺もすぐに家に帰ったからな。」

「……もしかしたら…」

アヤと世夜は、もったいぶった真澄さんの次の言葉を待つ。



「昨日、遊んでやらなかったから怒ってるんじゃないだろうか?」

「ええーーーーっっ!」

世夜の低い声とアヤの澄んだ声が綺麗にハモる。
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