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002. 囚われた娘
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「アンソニー…大丈夫か?」
「あぁ、僕なら大丈夫だ。
それより…本当にごめん。
僕のせいで、君まで囚われることになってしまって…」
「気にするな。
捕まったのは私のミスだ。
おまえのせいではない。」
「……ごめん。」
アンソニーは小さな声でそう言うと、うなだれた。
そう、そもそもアンソニーは戦に行くべきではなかったのだ。
体格も華奢で、剣の腕もそれほど優っているわけではない。
そんなアンソニーを戦場に駆り立てたのは、復讐心だった。
少し前に、アンソニーの兄が戦死した。
アンソニーは、兄の敵を討つために、戦に出ることを決意したのだ。
私がもっとしっかりと反対していたなら…
そしたら、こんなことにはなっていなかっただろう。
敵国の捕虜として捕えられることなど…
アンソニーのことが気がかりで、私はあいつの傍で剣を振るっていた。
あの時…数人の敵に囲まれたアンソニーに加勢した時…
ほんの一瞬、生まれた気の緩み…
そのせいで、私はアンソニー共々、捕まってしまったのだ。
「アンソニー…大丈夫か?」
「あぁ、僕なら大丈夫だ。
それより…本当にごめん。
僕のせいで、君まで囚われることになってしまって…」
「気にするな。
捕まったのは私のミスだ。
おまえのせいではない。」
「……ごめん。」
アンソニーは小さな声でそう言うと、うなだれた。
そう、そもそもアンソニーは戦に行くべきではなかったのだ。
体格も華奢で、剣の腕もそれほど優っているわけではない。
そんなアンソニーを戦場に駆り立てたのは、復讐心だった。
少し前に、アンソニーの兄が戦死した。
アンソニーは、兄の敵を討つために、戦に出ることを決意したのだ。
私がもっとしっかりと反対していたなら…
そしたら、こんなことにはなっていなかっただろう。
敵国の捕虜として捕えられることなど…
アンソニーのことが気がかりで、私はあいつの傍で剣を振るっていた。
あの時…数人の敵に囲まれたアンソニーに加勢した時…
ほんの一瞬、生まれた気の緩み…
そのせいで、私はアンソニー共々、捕まってしまったのだ。
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