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晩餐会の夜
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「シャルア王女のご回復を祝って…かんぱーい!」
「乾杯!」
あれはどこの王様だったか…
今日、舞踏会に来てくれた王族の中でも一番年長の…
そうそう、隣国のシヴァルの王様だ。
その人の乾杯の合図で、皆がグラスを掲げた。
主だった王族の人達はほぼこの晩餐会に来てくれた。
もちろん、ルーサーさんとマーカスさんも…
だけど、そこにフェルナンさんの姿はなかった。
どうしたんだろう?
王族ばっかりだから、遠慮したのかな?
気にはかかるけど、フェルナンさんがいないことで、寂しいようなほっとしたような…複雑な想いを感じた。
舞踏会でもちょっと見かけたけれど、晩餐会にもマリウスさんは来られていた。
以前、お会いした時とは違い、今日はとても貫禄を感じる。
かっちりとした服装のせいなのか、すっきりとまとめられた髪型のせいなのか…
服装や髪型って、本当に雰囲気に影響を与えるよね。
フェルナンさんも、最初は本人かどうか迷った程だもん。
今日のフェルナンさんもすごく格好良かった。
ルーサーさんと仲良さそうだったけど…もしかしたら、ルーサーさんが紹介した貴族の家の養子にでもなったんだろうか?
でも、どうして?
聞きたいことはたくさんあったけど、ダンス1曲の間には訊けるはずもなかった。
なにより、私はあの時、冷静でもなかったし…
(あぁ、だめだめ。
またフェルナンさんのことばかり考えてる。
忘れなきゃいけないのに…)
「シャルア王女のご回復を祝って…かんぱーい!」
「乾杯!」
あれはどこの王様だったか…
今日、舞踏会に来てくれた王族の中でも一番年長の…
そうそう、隣国のシヴァルの王様だ。
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だけど、そこにフェルナンさんの姿はなかった。
どうしたんだろう?
王族ばっかりだから、遠慮したのかな?
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(あぁ、だめだめ。
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