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私に対して愛情がないことはわかってたけど、もしも本当にそうだったら、さすがに私ももう一緒にはいられない。



やっぱり、最初から無理があったんだ。
こんな結婚、不自然だもの。
私がちゃんと断るべきだったんだ。
私には分不相応だとわかってたのに。
なのに、私が欲を出したのが悪かったんだよね。
そう…悪いのはやっぱり私だよ。



わかってるのに、なぜだか涙がこぼれた。
おかしいね。
私は、樹生さんを愛してなかったはずなのに。



束の間のセレブ生活に対する未練なのかな?
私って、けっこう野心家だったのかな?



色んなことを考えながら、私は眠れない長い夜を過ごした。



今更、何かを考えても仕方ない。
そのうち、樹生さんが帰ってきたら、なんらかの答えが出るだろう。
それを待つしかないね。



あまりにショックが大きくて、私はその日仕事を休んだ。
次の日も、そしてまた次の日も欠勤した。
家にいても何もする気になれず、ただぼんやりとして過ごして…
そして、またその次の日の夜…
唐突に、樹生さんが帰って来た。
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