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「じゃあ、またLINEするね。
しばらくは実家にいるの?」

「うん、あと数日はね。」

楽しい時間はあっという間だ。
気が付くと、2時間も喋っていた。
私は急いで家に戻った。







「お父さん、今日は釣れたかな?」

「ないない、いつもボウズだもん。
今日もそうに決まってるわ。」

お母さんは、鍋に入れる魚を切りながらそう言った。



そのうちにお父さんが帰って来て…
お母さんの予想通り、魚は釣れてなかった。
お父さんは、私が来たことを喜んでくれて、久しぶりに三人で鍋を囲んだ。



「それで、樹生君はどこに行ってるんだ?」

「東北らしいわよ。」

「東北のどこなんだ?」

「え?……さ、さぁ、どこかな?
詳しく聞かなかった。」

「なんだ、旦那の出張先も知らないのか。
ダメな嫁だな。」

「えへへ……」

私はその場を笑って誤魔化した。
そうなのかな?
旦那さんの出張先は、やっぱりしっかり訊いておくべきなのかな?
でも、今更訊けないよね。
まぁ、あと数日したら帰って来るだろうし、帰ってから訊けば良いよね?



「それにしても、式には綺麗な女性がたくさん来てたな。
まさか、あれ、樹生君の歴代の彼女だったりしないだろうな?」

「お父さんったら、何言ってるんですか。
いくらなんでもそんな人、結婚式には呼ばないわよ。ねぇ?」

私は小さく頷いた。
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