54 / 73
54
しおりを挟む
*
「そうなんだ。
それで、最近はオルリアンのお城にいたんだよ。」
「すごいわね。モルガーナだけじゃなくて、オルリアンにまで…
そこでも下働きをしていたの?」
「それが、ちょっと違うんだ。
ある事情から、アルバート様と知り合ってな。
オルリアンの王子様のアルバート様だ。
そのアルバート様の好意で、お城に客人として住まわせてもらってたんだ。」
「まさか!」
「信じられないかもしれないが、本当のことなんだ。
……人生は何があるかわからないもんだな。」
そんなことを話しながら、俺はモルドでの出来事を…
そして、最近のことを思い出していた。
気まぐれに、故郷に戻って来るって言って、お城を発ったけど…
これは、思ったよりも長い滞在になりそうだ。
手紙でも出しておいた方が良いだろうか?
(みんな…どうしてるかな?)
まさか、オルリアンにまで俺を追って来る奴はいないと思うが、あれ以降、何か進展はあったのだろうか?
皆、無事だと良いのだが…
気にはなりつつも、やはり今はここを離れることは出来ない。
今は、ミシェルのことだけを考えたい。
勝手な言い分だが、ミシェルを少しでも楽にしてやることが、今の俺の役目だと思っている。
「そうなんだ。
それで、最近はオルリアンのお城にいたんだよ。」
「すごいわね。モルガーナだけじゃなくて、オルリアンにまで…
そこでも下働きをしていたの?」
「それが、ちょっと違うんだ。
ある事情から、アルバート様と知り合ってな。
オルリアンの王子様のアルバート様だ。
そのアルバート様の好意で、お城に客人として住まわせてもらってたんだ。」
「まさか!」
「信じられないかもしれないが、本当のことなんだ。
……人生は何があるかわからないもんだな。」
そんなことを話しながら、俺はモルドでの出来事を…
そして、最近のことを思い出していた。
気まぐれに、故郷に戻って来るって言って、お城を発ったけど…
これは、思ったよりも長い滞在になりそうだ。
手紙でも出しておいた方が良いだろうか?
(みんな…どうしてるかな?)
まさか、オルリアンにまで俺を追って来る奴はいないと思うが、あれ以降、何か進展はあったのだろうか?
皆、無事だと良いのだが…
気にはなりつつも、やはり今はここを離れることは出来ない。
今は、ミシェルのことだけを考えたい。
勝手な言い分だが、ミシェルを少しでも楽にしてやることが、今の俺の役目だと思っている。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】夫もメイドも嘘ばかり
横居花琉
恋愛
真夜中に使用人の部屋から男女の睦み合うような声が聞こえていた。
サブリナはそのことを気に留めないようにしたが、ふと夫が浮気していたのではないかという疑念に駆られる。
そしてメイドから衝撃的なことを打ち明けられた。
夫のアランが無理矢理関係を迫ったというものだった。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる