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「あ!良いのがあった!」

KRさんが声を上げ、パソコンの画面を私の方に向けた。
そこには、『純文学作品コンテスト』と書いてあった。
あれ?KRさんの書いてるのは、確か、恋愛小説だったよね?



「あの~…あの作品は恋愛なんじゃ…」

「ジャンル的には確かに恋愛小説なんだけど、文体とかは純文学じゃない?」

「え?た、確かにそうですね。」

私には純文学がどんなものかわからないよ。
でも、分からないなんて言ったら、がっかりされそうだから、知ったかぶりをした。



「だよね?じゃあ、とりあえず出してみよう。」

えっ!?即決なの?
まぁ、出すのは自由だけど、あんまり期待はしない方が良いと思うよ。
落ちた時の反動が大きいからね。
でも、もちろん、そんなことは言えない。



「応募したよ。
サイト内でコンテストがあると、応募が楽だね。」

「入賞すると良いですね。」

私は心にもないことを言って微笑んだ。
なんと、大賞は賞金50万と書籍化だって。
あとは佳作が2作選ばれるみたい。
何作応募されるのかはわからないけど、かなりの狭き門であることは間違いない。
絶対、無理だよねぇ…
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