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「……なんか、甘いものでも食べたら?」

「えっ!?は、はい。
KRさんは?」

「そうだね。じゃあ、君と同じものを。」

そう言って財布から、一万円札を取り出した。



「好きなもの買っておいでよ。」

え?奢ってくれるの?



「は、はい。ありがとうございます。」

私は一万円を受け取り、注文しに行った。
何にしようかな。
メニューを見て…



(あ~、これにしよう!)



「すみません。フルーツパンケーキ2つ、お願いします。」



フルーツが好きっていうのもあるけど…
フルーツ好きだと思われたら、なんか女の子らしいイメージが印象付けられるんじゃないかっていう想いも込めて。



(ふふっ……)



「ありがとうございます。お釣りです。」

私がお釣りとレシートを差し出すと、KRさんはそれを押し戻した。



「いいよ、取っといて。
君にはお世話になってるんだし。
あ、でも、少なすぎるね。
そうだ、これからはバイト料を払うことにしよう!」

「え?バイト料って、何の?」

「だから、小説の感想の…」

「そ、そんなのいりません!」

「そうはいかないよ。君の貴重な時間を遣わせてるんだし。
この前はそんなことにも気付かずにごめんね。」

そう言って、KRさんは小さく頭を下げた。
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