67 / 143
67
しおりを挟む
「二宮さん、今日は本当にどうもありがとうございました。
あの、これ、つまらないものなんですが…」
俺は紙袋を差し出した。
「なんですか?」
「本当につまらないものなんです。何かお礼をしたかったので…あ、中身はボールペンです。」
「まぁ…お気遣いいただき、申し訳ありません。
では、遠慮なくいただきます。」
ボールペンにしてよかったと思った。
何が良いかと見て回っていた時、猫柄のボールペンをみつけたんだ。
一本一本、職人の手彫りらしく、ボールペンにしてはかなり高価なものだ。
だけど、ボールペンだと聞けば、そんなに高いとは思われないだろうから、遠慮なく受け取って貰えると思って、それにした。
「プライベートな件で忙しい想いをさせて、申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、本当に仕事の合間にやってることですから、お気遣いなく。
それに家探しは、なんだかとても楽しかったです。」
その時、ふと思った。
二宮さんはどんな所に住んでいるのだろう?、と。
年齢的に考えると、子供ももう独立して…夫婦二人でこじんまりしたマンションにでも住んでいるのだろうか?
いや、ペット不可のアパートだと坂田が言っていた。
「あの、二宮さんはどんなお家に住まれてるんですか?」
興味本位に俺は訊ねた。
あの、これ、つまらないものなんですが…」
俺は紙袋を差し出した。
「なんですか?」
「本当につまらないものなんです。何かお礼をしたかったので…あ、中身はボールペンです。」
「まぁ…お気遣いいただき、申し訳ありません。
では、遠慮なくいただきます。」
ボールペンにしてよかったと思った。
何が良いかと見て回っていた時、猫柄のボールペンをみつけたんだ。
一本一本、職人の手彫りらしく、ボールペンにしてはかなり高価なものだ。
だけど、ボールペンだと聞けば、そんなに高いとは思われないだろうから、遠慮なく受け取って貰えると思って、それにした。
「プライベートな件で忙しい想いをさせて、申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、本当に仕事の合間にやってることですから、お気遣いなく。
それに家探しは、なんだかとても楽しかったです。」
その時、ふと思った。
二宮さんはどんな所に住んでいるのだろう?、と。
年齢的に考えると、子供ももう独立して…夫婦二人でこじんまりしたマンションにでも住んでいるのだろうか?
いや、ペット不可のアパートだと坂田が言っていた。
「あの、二宮さんはどんなお家に住まれてるんですか?」
興味本位に俺は訊ねた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
三度目の創世 〜樹木生誕〜
湖霧どどめ
キャラ文芸
国単位で起こる超常現象『革命』。全てを無に帰し、新たなる文明を作り直す為の…神による手段。
日本で『革命』が起こり暫く。『新』日本は、『旧』日本が遺した僅かな手掛かりを元に再生を開始していた。
ある者は取り戻す為。ある者は生かす為。ある者は進む為。
--そして三度目の創世を望む者が現れる。
近未来日本をベースにしたちょっとしたバトルファンタジー。以前某投稿サイトで投稿していましたが、こちらにて加筆修正込みで再スタートです。
お気に入り登録してくださった方ありがとうございます!
無事完結いたしました。本当に、ありがとうございます。
帝国海軍の猫大佐
鏡野ゆう
キャラ文芸
護衛艦みむろに乗艦している教育訓練中の波多野海士長。立派な護衛艦航海士となるべく邁進する彼のもとに、なにやら不思議な神様(?)がやってきたようです。
※小説家になろう、カクヨムでも公開中※
※第5回キャラ文芸大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございます※
まさかwebで ミステリー大賞に リベンジする日が来るなんて!
のーまじん
キャラ文芸
冥王の迷宮
もうすぐ、2025年、止めていた作品を再開しようとかんがえる。
そんな私の元に現れたのは、オカルト克也ではなく山臥だった。
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
【完結】見返りは、当然求めますわ
楽歩
恋愛
王太子クリストファーが突然告げた言葉に、緊張が走る王太子の私室。
伝統に従い、10歳の頃から正妃候補として選ばれたエルミーヌとシャルロットは、互いに成長を支え合いながらも、その座を争ってきた。しかし、正妃が正式に決定される半年を前に、二人の努力が無視されるかのようなその言葉に、驚きと戸惑いが広がる。
※誤字脱字、勉強不足、名前間違い、ご都合主義などなど、どうか温かい目で(o_ _)o))
人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる