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相変わらず、パーティが多かった。
ただ、最近変わって来たのは、俺の周りに人が集まってくることだった。
ボブ&ケント法律事務所は、ニューヨークでもそれなりに有名な事務所となっていた。
そのせいで、パーティに行くと俺たちの周りにはいつも人が途絶え無かった。
しかも、露出度の高い、体にぴったりした服を着た若い女性が多かった。
今まではあまり接触のなかった女性達だ。



『ハーイ、ケント。
私、ミランダっていうの。
これでも一応女優なのよ。』

『なによ、あんたなんてセリフもないようなテレビドラマに出てるだけじゃない!
私はモデルよ。
モデルのジェシカ!
近いうちに、芝刈り機のCMにも出るんだから!』

女性達が俺をめぐって喧嘩をしている。
なんだか信じられない想いだった。



パーティの終わり間近に、俺はボブに呼ばれた。



『なんだい?』

『ややこしい女はやめとけよ。』

『え?』

『あんたはハンサムだからな。
女と遊ぶのは構わないが、スキャンダルだけは勘弁してくれよ。
事務所の評判が悪くなるのは困るからな。』



(ハンサム?俺が?)



自分ではそんな風に思ったことはなかった。
でも、確かに、最近は女性がよく寄って来る。
自覚はないが、なんとなく浮かれた気分になった。
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