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「紗季さん、親の私から言うのもなんだけど、こいつは本当に誠実な男だよ。
きっと、どんな時も君を護っていくと思う。安心して着いていけば良い。」
翔吾さんはまた大きく頷きました。
「こんな風に誰かを護りたいって強く感じたのは、紗季さんが初めてなんだ。」
「え……」
「僕自身もなんだか不思議なんだ。
君との恋愛はまだ始まってもいなかったのにね…
正直言うとね、君が病気だと聞いて、一時期は諦めかけたんだ。
君とは縁がなかったんだと思ってね。
だけど、しばらくしたらなぜだか気持ちが変わったんだ。
君とはまた会えるって…不思議と確信的にそう思えたんだ。
それから僕は花を送り続けた。
そうすることで君との縁が繋がるような気がして…馬鹿みたいでしょ?
でも、信じて続けて良かったよ。
今、本当にこうして君と一緒にいられてるんだから…
紗季さん、僕はこれからもずっと君と一緒にいたい。
君のことを護りたいんだ。」
どこか照れ臭そうに話す翔吾さんに、私の心はなぜだか震えました。
考え過ぎかもしれませんが、何か…運命のようなものを感じてしまったのです。
「おいおい。そんなに熱くみつめあって…私たちがいることを忘れてるんじゃないだろうな。」
「まぁ、お父さんったら。」
お父様の言葉に、私の顔は火照りました。
きっと、どんな時も君を護っていくと思う。安心して着いていけば良い。」
翔吾さんはまた大きく頷きました。
「こんな風に誰かを護りたいって強く感じたのは、紗季さんが初めてなんだ。」
「え……」
「僕自身もなんだか不思議なんだ。
君との恋愛はまだ始まってもいなかったのにね…
正直言うとね、君が病気だと聞いて、一時期は諦めかけたんだ。
君とは縁がなかったんだと思ってね。
だけど、しばらくしたらなぜだか気持ちが変わったんだ。
君とはまた会えるって…不思議と確信的にそう思えたんだ。
それから僕は花を送り続けた。
そうすることで君との縁が繋がるような気がして…馬鹿みたいでしょ?
でも、信じて続けて良かったよ。
今、本当にこうして君と一緒にいられてるんだから…
紗季さん、僕はこれからもずっと君と一緒にいたい。
君のことを護りたいんだ。」
どこか照れ臭そうに話す翔吾さんに、私の心はなぜだか震えました。
考え過ぎかもしれませんが、何か…運命のようなものを感じてしまったのです。
「おいおい。そんなに熱くみつめあって…私たちがいることを忘れてるんじゃないだろうな。」
「まぁ、お父さんったら。」
お父様の言葉に、私の顔は火照りました。
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