廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする

５４

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「えっ！？そうなの？」

次の日、私は昨夜のことを話しました。
翔吾さんは少し驚いているようでしたが、近いうちに両親に会うことを約束してくれました。



「もしかして、ご迷惑でしたか？」

「ううん、そんなことないよ。
ただ、思ってたよりちょっと早かったから…
あ、紗季さんも良かったらうちの両親に会ってくれる？」

「え？はい。喜んで。」



それからしばらくして、翔吾さんがうちに来てくれました。
両親もサンドラも、私以上に緊張して、そして、心から翔吾さんのことを歓迎してくれました。



「初めまして。小林翔吾です。
本日はお招きどうもありがとうございます。」

「初めまして。紗季の父です。
こちらが妻。
そして、妻の妹の小夜子です。」

「初めまして。」

母とサンドラが頭を下げました。
お互いに緊張しているのがよくわかり、その緊張は私にも伝染しました。



「と、とりあえず、昼食にしましょうか。」

テーブルの上には、先程配達してもらったお寿司がたくさん並んでいました。
翔吾さんがお寿司が好きだということを私が話したからです。



みんな、ほとんど話さず、黙々とお寿司を口に運びます。
緊張して、なかなか話せないのでしょう。



私はその場を何とかしようと、口を開きました。