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「あの…翔吾さん…」

「何?」

「あ、あの…
私…私、変わりましたよね?」

「え?どういうこと?」

「だ、だから…最近の私…
なんか、以前と違って、あの…」

話し始めたのは私の方なのに、何が言いたいのかわからなくなっていました。
その事が情けなく、自分自身に対する苛立ちもあってか、私は自分でも気付かないうちに涙を流していました。



「ど、どうしたの!?」

翔吾さんに心配をかけてしまったことが申し訳なくて…
私の涙はますます勢いを増していきました。
翔吾さんはそんな私を抱き寄せて…
私は、翔吾さんの胸に顔を埋めて泣き続けました。







「……落ち着いた?」

私は俯いたまま、小さく頷きました。



「お腹空いたんじゃない?」

私が首を振った時、私のお腹から音がしました。
恥ずかしくて、私はますます顔が上げられなくなりました。




「ちょっと待っててね。」

そう言って、翔吾さんはどこかに駆け出して行きました。
私はその隙に、鏡を取り出しました。
思った通り、そこには酷い顔をした私が映っていました。
涙を拭い、化粧直しをしました。
子供のように泣いてしまったので、白粉を塗ってもまだおかしな顔でした。
却って、目の赤さが目立ちます。
ですが、仕方ありません。
しかも、恥ずかしいことに、またお腹が鳴りました。
翔吾さんがいなくて助かりました。
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