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どうにもこうにもパニックなのです!

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「手、出して。」

リクさんに言われるままに、私は片手を差し出した。 
リクさんは、私の手首にブレスレットをつけてくれて、もうひとつのブレスを自分の腕につけた。



 (わぁ……)



パワーストーンのブレスレット…とっても綺麗だよ。
 嬉しいけど…でも、どこか、くすぐったいような気持ち。 



 代金はやっぱり受け取ってくれなかった。
もらってばかりで申し訳ないな。



 「じゃあ、行こうか。」



 店を出る時…リクさんがまた私の手を繋ぐ。
 私も割と自然にその手を受け入れることが出来た。

まだ慣れないけど…いやじゃない。



リクさんの手は大きくて骨っぽい。
 伝わってくる体温は、これが夢ではないって証だよね。



 私…リクさんと手を繋いで歩いてるんだ。



たくさんのファンがいるリクさんと…
あぁ、やっぱりまだ信じられない!



あちこちをぶらぶらして…お茶を飲みながら他愛ない話をして笑って…
気が付けば、いつの間にか、あたりは暗くなっていた。

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