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「どう?こっちにはもう慣れた?」

「そうだね。こっちの人はざっくばらんだから、付き合いやすいよ。」



私達の関係は、結婚後ももちろんうまくいっている。
私は気合いを入れて、今度こそ、脱30点を目差している。
遼は、私がこんなでも気にならないみたいだけど、遼に恥ずかしい想いはさせたくないから、せめて60点くらいにはならないと!



「遼、本当にありがとうね。
遼には昔からずっとお世話になりっ放しだね。」

「そんなことないよ。僕は君のことが大好きだし、君が笑顔でいてくれたら、それだけで幸せなんだ。」

私、表情も乏しいし、笑顔もあんまり得意じゃないのにな。
笑顔なら、遼の方がずっと素敵だよ。



「ファンクラブの人達、がっかりしただろうね。」

「さぁ、どうかな?」

遼は微笑む。
相変わらずの綺麗な笑顔で。



なんの取り柄もない私だけど、これからは少しでも遼に恩返しが出来ると良いな。



「雅美、これからずっと一緒にいようね。」

「......そうだね。」

遼の温かい胸の中で、私は小さく微笑んだ。
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