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「君のことであれこれ言う人はいるけど、僕は気にしない。
岡垣さんも僕と同じスタンスみたいだね。」

「えっ!ガッキーも何か言われてるの?」

「あれ?聞かなかった?」

「全然……」

そっか。遼もガッキー、私のせいで何か言われてたんだ。
でも、私には二人とも、何も言わなかった。
言ってくれて良かったのに…
私に気を遣ってくれたんだね。
っていうか、やっぱり私が貧乏だったり、綺麗じゃないことで言われてるんだよね。
なんだか申し訳ないな。



「遼、ごめんね。こんな私で。」

「馬鹿なこと言わないで。
僕はありのままの雅美が好きなんだから。
あ、雅美は僕のどこが好き?」

「え!?」

突然そんなことを言われて慌ててしまった。
遼のどこが好きって…考えたことはなかったけど、あえて考えるとしたら…
嫌いになる要素がないんですけど。
だって、見た目は非の打ち所がないし、お金持ちで頭が良くて優しいんだよ。
しかも、誠実。
全部好きだよ。
でも、そんなこと言ったら、なんか嘘くさいよね。



「……どうしたの?」

「嫌いなところがみつからないんだ。」

遼はにっこり笑って、私を抱き締めた。



「雅美は、意外と口がうまいね。」

「違うよ。本心。」

「本当かな?確かめてみよう。」

遼の唇が優しく重なった。
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