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『今日はいろいろとどうもありがとう。助かりました。』
『どういたしまして。
次は実際にメイクをしてみようね。』
あれからしばらくして、プチプラのお店に行き、メイク道具を一式揃えた。
それも、ガッキーの家の車で。
運転してくれたのは、迎えに来てくれた時と同じお抱えの運転手さん。
すごく便利で快適なんだけど、なんとも言えず、落ち着かなかった。
今日は一日中だめだった。
せっかく仲良くなれたと思ったガッキーだけど、今日、ガッキーの家を見てから、なんだかその気持ちが揺らいできた。
ガッキーのことが、すごく遠い人みたいに思えて来たんだ。
メイク道具を買う時も、自分のじゃないのに、とても真剣に選んでくれた。
さらに、使ってない化粧水やクリームまでくれた。
なんでだろう?
なんで、ガッキーは私にこんなに良くしてくれるんだろう?
私になんて優しくしても、何も良いことなんてないのに。
直接、訊いてみようかな?
でも、やっぱり聞けない。
だって、そんなことを訊いてガッキーと別れるようになったら嫌だもん。
そう、ガッキーは私にとって大切な親友。
だから、このままうまくいってほしいから。
(あれこれ気にしないのが一番だよね。)
私は自分の気持ちを無理やりに封じ込めた。
『今日はいろいろとどうもありがとう。助かりました。』
『どういたしまして。
次は実際にメイクをしてみようね。』
あれからしばらくして、プチプラのお店に行き、メイク道具を一式揃えた。
それも、ガッキーの家の車で。
運転してくれたのは、迎えに来てくれた時と同じお抱えの運転手さん。
すごく便利で快適なんだけど、なんとも言えず、落ち着かなかった。
今日は一日中だめだった。
せっかく仲良くなれたと思ったガッキーだけど、今日、ガッキーの家を見てから、なんだかその気持ちが揺らいできた。
ガッキーのことが、すごく遠い人みたいに思えて来たんだ。
メイク道具を買う時も、自分のじゃないのに、とても真剣に選んでくれた。
さらに、使ってない化粧水やクリームまでくれた。
なんでだろう?
なんで、ガッキーは私にこんなに良くしてくれるんだろう?
私になんて優しくしても、何も良いことなんてないのに。
直接、訊いてみようかな?
でも、やっぱり聞けない。
だって、そんなことを訊いてガッキーと別れるようになったら嫌だもん。
そう、ガッキーは私にとって大切な親友。
だから、このままうまくいってほしいから。
(あれこれ気にしないのが一番だよね。)
私は自分の気持ちを無理やりに封じ込めた。
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