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散らかってるはずなんてない。
ここに比べたら、我が家はまさにゴミ屋敷だ。
そんなことを思ったら、なんだか気分が塞がって来たよ。



「マチャミ、ちょっと来て。」

連れていかれたのは、大きな一面鏡の前。



「メイク道具なんだけど…」

ガッキーは、引き出しの中から、いろんなメイク道具を出しては、何をするものなのか説明してくれた。



「こんなにたくさんあるの?
私、そんなにお金ないけど…」

「大丈夫よ。プチプラのお店があるから。」

そう、ガッキーは私の懐具合をわかってくれてる。
でも、それがたまに違和感に繋がることがある。
きっと、今見せてくれてるのは高いものなんだよね。
私は高級品、あなたはプチプラ…そんな風に言われてるみたいで…って、ただのひがみなんだけど。



「マチャミ…どうかしたの?」

「え?あ、な、なんでもない。
メイク道具ってこんなにあるんだって、なんか圧倒されちゃって…」

適当なことを言って、その場を誤魔化した。
いやだな。私、やっぱり性格悪いのかな。
ガッキーは、こんなに良い人なのに。
私は見た目や暮らしぶりが良くないんだから、せめて性格くらいは良くないといけないのに。
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