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「わぁ、かっこいいね。
早速付けさせてもらうね。」

遼はプレゼントしたブレスレットを私の目の前で付けてくれた。
シンプルなシルバーのブレスレットで4000円近くもした。
ペルカリだったら、もっと安くで似たようなものが買えただろうけど、ちゃんとラッピングして渡したかったからお店で買ったんだ。
でも、気に入ってもらえたみたいだから良かった。



「あ、今度の日曜日、待ってるからね。絶対来てよ。」

「わかってるって。」



日曜日は、明星学園の学園祭だ。
学園祭ってなんか苦手だったからいつも断ってたけど、今年は最後の年だからぜひ来て欲しいって言われたんだ。
なんでも、執事カフェをするらしい。
執事カフェなんて行ったことも無いし、どんなものなのかわからないけど。



「本当に迎えに行かなくて良いの?」

「だから、大丈夫だって。
駅から近いんでしょ?迷うことなんてないよ。」

遼は、本当に心配性だ。
駅から徒歩5分って書いてあったし、私は方向音痴でもないから、絶対大丈夫だ。



日曜日当日の朝になって、私はふと着るものに悩んでしまった。
明星学園に通う生徒はお金持ちが多い。
どんな服装をしていけば良いんだろう?



遼にプレゼントしてもらった服はあるけど、私にはあまり似合わないし、季節感が違う。



(まだ高校生なんだし、見栄なんて張ることないよね。)



結局、私はいつもの普段着で行くことにした。
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