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scene 2

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トレルはフォーラスの胸ぐらを掴むと、乱暴に揺さぶった。

リュタンの村へは見える者しか入れないと記憶している。

「探すのが得意だって言ったよな。だったら村の入口がどこにあるか、見つける事ができるんだろう?」

「…まぁな」

「案内できるか」

トレルが聞くと、悪魔は首を横に振った。

「出来んな」

「何だと…?」

「お前さんから言い出すという事は、ワシと契約を結ぶ事になるからな」

無理だろう?

フォーラスは試すような目でトレルを見た。

「お前さんの望みを叶えるのは簡単だが、その見返りにワシの望みを受け入れる事はできまい?覚悟がないなら、容易く口にするものではないぞ」

「まさか最初からそのつもりで、俺に近づいたんじゃないだろうな」

「そんなつもりはないが…結果的にはそうかもな」

(やられた…畜生)

トレルは掴んでいた手を離した。

「お前の望みは何だ?」

すると、その言葉を待っていたかのようにフォーラスは笑った。
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