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告白

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(どうしてこんなに落ち着くんだろう?)



 暗がりでリュシアン様と交わす他愛ない会話…
それがとても心地良い。
アドルフ様に感じる緊張感のようなものがまるでなくて、なんだか昔からの友達みたいな…



(友達…?ううん、きっとそうじゃない…
もっと、ずっと信頼出来るような…)



 「亜里沙…単刀直入に聞くが、アドルフのことをどう思っている?」

 「えっ!?……」



どう答えたら良いんだろう?



 「どうした?なぜ、返答に詰まる?」



リュシアン様に急かされて…私はとりあえずそのまんまの気持ちを伝えることにした。



 「私自身にもまだよくわかりません。
アドルフ様はとてもお優しいですし、紳士的な方ですし、なぜ私のような者をお気に召されたのかわかりません。」

 「優しい…?あいつが…?」

 「……違うのですか?」

 「あいつは、誰にも本心を打ち明けない。
 誰に対しても関心を示したことはなかった。
 特に女に対してはな…だから、もしかしたら男が好きなんじゃないかと思ったこともあった程だ。」

 「そ、そうなんですか!?」

 「いや、ジゼルと結婚してからはずいぶんお盛んだったようだ。
だから、よほど仲が良いのかと思っていたのだが、そうでもなかったようだ。
あいつのことはよくわからない。」



リュシアン様はそう言って首を振られた。
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