赤い流れ星

ルカ(聖夜月ルカ)

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side ひかり

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(ダメ!!やっぱり、こんな子じゃダメ!!)



私は、携帯を握り締めたまま、そのまま身体を後ろに倒して寝転んだ。
今時珍しい程アンティークな天井をみつめながら、小さな溜息を吐く。



「ひらめきの神様~!
いいかげん、良いアイディアをちょうだいよ!」

自分の才能のなさを嘆きながら、私はそんな自分勝手な願いを天に叫んだ。



私の趣味は、近頃流行り…でもないか?の携帯小説。
それも読む方じゃなくて書く方。
一応、携帯サイトもやってて、そこで作品を発表してる…
小説の投稿サイトに出すのは恥ずかしいから。
それに「作品」なんて呼べる程のものじゃないけどね。
元々、人づきあいはあんまり得意じゃないから、掲示板は置かずに拍手だけ設置してるんだけど、拍手なんて月に1回か2回あったら良い方…
小躍りしながら見てみたら、誤字の指摘だったり、宣伝だったり…
まぁ、アクセス数自体、悲しい程、少ないし、書いても書いても報われない毎日で……

才能がないことは自分でもわかってる…
文章もうまくないし、ストーリーもそんなに面白くない。
でも、たまぁに自分でも「これはすごく良い!」って感動してしまうような展開もあるんだけど、何の反応もない所を見たら、やっぱりそれはただの自己満なのかもしれない。
そんなわけで、がっかりしてばっかりなんだけど、とにかく子供の頃から空想することが好きだったせいか、なんとなくやめずに続けているって感じかな。
更新もそんなにマメじゃないしねぇ…
気が向いた時に書くだけだから、大変ってことも全然ないし…



そうそう、私は現在の所、完全なプー。
高3の終わり頃からちょっとした引きこもりになってしまって、今は、誰も住む人がいなくなったお祖母ちゃんの家で一人暮らし。
世間体を考えてのことなのか、それとも、私のことを心配してくれたのかはわからない。
とにかく、自然の中にいたら心も健全になるだろうってことで父に連れて来られたわけなんだけど、意外にも、私はここで快適な暮らしを満喫してる。
近所にはあんまり家がないから人と関わることもめったにないし、寂しさよりも誰にも干渉されずに好きなように生活出来ることが妙に心地良い。
生活費は親が送ってくれてる。
って言っても、すずめの涙ほどなんだけど。
家賃はいらないし、井戸水だから水道代もいらないし、野菜や果物は畑で作れってことで…
まぁ、植物は元々けっこう好きな方ではあったけど、野菜や果物なんて作ったことないし!
……そう思ってたけど、それほど本格的に手入れをしなくても野菜達は勝手に実をつけてくれた。
売り物じゃないから、多少いびつでもちょっとくらい虫に食われても関係ないもんね。
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