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2007クリスマス企画
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「どうもありがとう!
本当に予約してくれるなんて思わなかったよ。
すっごく嬉しいよ!ありがとう!!」
サンタは思った以上に喜んでくれている。
「ボーナス」がいくらなのかわからないけど、そんなにたいした額でもないだろうに…
(この人、相当困ってるんだわ…
だから、こんなに痩せてるんだ…可哀想…)
馬鹿なことをしてしまったという想いもあったけど…人助けをしたようなちょっと良い気分もあって、私はショッピングセンターに着いた。
店をあちこち物色して…結局、白いファーの付いたワンピースとロングブーツとワンピースにあわせたネックレスを買った。
いろいろと迷ってしまったけど、バーゲンセールだったこともあって考えていたよりも安い値段で買うことが出来、私の機嫌はさらに良くなっていた。
(あぁ~、今日はツイてた!こんなに安くで買えたなんて本当にラッキー!
これって、もしかして、サンタさんのケーキを予約してあげたせいかなぁ…?
それにしても、おなかすいたな…今日はかなりうろうろしたから…あ、そうだ!今日はこの地下でカレー食べて帰ろうっと!)
そこは私のお気に入りのお店。
カレー屋さんにしてはおしゃれで、一人でも入りやすい。
奥まった場所にある店のせいか、やたらと混んでるということもなくゆっくりすることが出来るのがまた良い。
席に着くと、私はさっき買ったばかりのネックレスを出して眺める。
なんでも、恋愛運がアップするなんとかっていうパワーストーンだということだったのだけど、すでにその石の名前も忘れていた。
(なんだったかな、この石…なんとかローズだったっけ?
ま、なんでもいいけど綺麗~!
もしかしたらこの石のパワーで、架月とのこともうまくいくかもしれない!
なんたって、30%オフだったし、それを考えただけでもなんだかラッキーなことが起こりそうだもん~!)
「やぁ!」
そんな幸せな妄想が一瞬で消え去った。
店に入るなり、私の方を向いて片手をあげた男性の姿に、私は全身の血がいきなり固まったような想いを感じた。
「君も来てたんだ~
偶然だね。いや、必然かな?…なぁ~んてね。」
男性は、「ここ、座っても良い?」とも聞かず、ごく自然に私の向かいの席に座った。
「じゃ、チキンカレーの辛口とハムサラダと…ホット。」
男性は極めて普通に注文をしている。
「なにか買い物してたの?
良いものあった?」
私はその言葉に答えることも出来ず、息をするのも忘れたかのように固まっていた。
本当に予約してくれるなんて思わなかったよ。
すっごく嬉しいよ!ありがとう!!」
サンタは思った以上に喜んでくれている。
「ボーナス」がいくらなのかわからないけど、そんなにたいした額でもないだろうに…
(この人、相当困ってるんだわ…
だから、こんなに痩せてるんだ…可哀想…)
馬鹿なことをしてしまったという想いもあったけど…人助けをしたようなちょっと良い気分もあって、私はショッピングセンターに着いた。
店をあちこち物色して…結局、白いファーの付いたワンピースとロングブーツとワンピースにあわせたネックレスを買った。
いろいろと迷ってしまったけど、バーゲンセールだったこともあって考えていたよりも安い値段で買うことが出来、私の機嫌はさらに良くなっていた。
(あぁ~、今日はツイてた!こんなに安くで買えたなんて本当にラッキー!
これって、もしかして、サンタさんのケーキを予約してあげたせいかなぁ…?
それにしても、おなかすいたな…今日はかなりうろうろしたから…あ、そうだ!今日はこの地下でカレー食べて帰ろうっと!)
そこは私のお気に入りのお店。
カレー屋さんにしてはおしゃれで、一人でも入りやすい。
奥まった場所にある店のせいか、やたらと混んでるということもなくゆっくりすることが出来るのがまた良い。
席に着くと、私はさっき買ったばかりのネックレスを出して眺める。
なんでも、恋愛運がアップするなんとかっていうパワーストーンだということだったのだけど、すでにその石の名前も忘れていた。
(なんだったかな、この石…なんとかローズだったっけ?
ま、なんでもいいけど綺麗~!
もしかしたらこの石のパワーで、架月とのこともうまくいくかもしれない!
なんたって、30%オフだったし、それを考えただけでもなんだかラッキーなことが起こりそうだもん~!)
「やぁ!」
そんな幸せな妄想が一瞬で消え去った。
店に入るなり、私の方を向いて片手をあげた男性の姿に、私は全身の血がいきなり固まったような想いを感じた。
「君も来てたんだ~
偶然だね。いや、必然かな?…なぁ~んてね。」
男性は、「ここ、座っても良い?」とも聞かず、ごく自然に私の向かいの席に座った。
「じゃ、チキンカレーの辛口とハムサラダと…ホット。」
男性は極めて普通に注文をしている。
「なにか買い物してたの?
良いものあった?」
私はその言葉に答えることも出来ず、息をするのも忘れたかのように固まっていた。
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