82 / 406
黒猫の願い事
4
しおりを挟む
*
「アレクーー!
どこにいるんだーー?」
アレクはなかなか戻って来なかった。
昔から自由な猫だったから、遅くまで戻って来なかったり、長い時には数日戻って来ないこともあったけど、離れて暮らすようになると、妙に気にかかる。
そもそもアレクは、猫の中じゃもうけっこう高齢の方に入る。
そんなことを考えると、余計に心が騒ぐ。
彼になにかあったんじゃないかと、良からぬ心配をしてしまい、そのうち、落ちついて家の中にいることさえ出来なくなって、僕は家の外へ出て彼を探した。
今夜は満月……月明かりが明るい。
「アレクーーー!」
「みゃー」
「あ、アレクか!?」
聞きなれた子猫のような鳴き声と闇の中に光る二つの目……
アレクはかぼちゃ畑の中にいた。
「アレクーーー!
夜遊びばっかりしてないで、早く帰っておいでよ。」
「みゃー」
光る目がかぼちゃ畑の中からどんどん僕の方に近付いて来る。
「アレク!久し振りだね!
……あれっ?」
アレクの首にはなにか長いものがひっかかっていて……
ずりずりとそれを引きずっているのが、かぼちゃの間から見え隠れする。
「アレクーー!
どこにいるんだーー?」
アレクはなかなか戻って来なかった。
昔から自由な猫だったから、遅くまで戻って来なかったり、長い時には数日戻って来ないこともあったけど、離れて暮らすようになると、妙に気にかかる。
そもそもアレクは、猫の中じゃもうけっこう高齢の方に入る。
そんなことを考えると、余計に心が騒ぐ。
彼になにかあったんじゃないかと、良からぬ心配をしてしまい、そのうち、落ちついて家の中にいることさえ出来なくなって、僕は家の外へ出て彼を探した。
今夜は満月……月明かりが明るい。
「アレクーーー!」
「みゃー」
「あ、アレクか!?」
聞きなれた子猫のような鳴き声と闇の中に光る二つの目……
アレクはかぼちゃ畑の中にいた。
「アレクーーー!
夜遊びばっかりしてないで、早く帰っておいでよ。」
「みゃー」
光る目がかぼちゃ畑の中からどんどん僕の方に近付いて来る。
「アレク!久し振りだね!
……あれっ?」
アレクの首にはなにか長いものがひっかかっていて……
ずりずりとそれを引きずっているのが、かぼちゃの間から見え隠れする。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる