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true love

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「だから…これからの優紀は自分の気持ちに正直になれる。
さーやのことを好きだっていう気持ちにな。」

 「……そんな……」



わからない。
 今、沙也加さんがどんな気持ちなのか、その表情からは良くわからない。



 嬉しいのか、戸惑ってるのか、ないとは思うけど、迷惑なのか…



「さーやももう自分の気持ちを隠すことはないんだ。
 今度こそ、優紀と……」

 「ちょ、ちょっと待って下さい!」

 思い切って出した声は、自分でも驚くような大きな声だった。



 「……どうした?」

 「な、那月さん…那月さんこそ、自分の気持ちに正直になって下さい!
 那月さんは…那月さんは沙也加さんのことが好きなんでしょう!?」



 言ってしまった。
 興奮で全身ががたがた震え、涙がこみあげる…



でも、言えた…
言わなきゃと思ってたことを何とか言えた。



 「な、なにを言ってるんだ。
 俺はさーやのことは妹として…」

 「う、嘘吐かないで下さい!
あなたは、沙也加さんのことを一人の女性として好きですよね。
 私には…わ、わかります!」



 部屋の中がなんとも気まずい雰囲気に包まれていた。
でも、そんなこと、構うもんか。



 「沙也加さん、あなたも正直に話して下さい!
あなたは、優紀さんが好きなんですか?
それとも、那月さんが好きなんですか?」



 私、今、すごく痛い奴になっている。
そんな自覚はあったけど…でも、はっきりさせなきゃ!
 那月さんのためだもの!
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