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「え、そ、そうだったんですか!?」

次の日聞いたんだけど、昨夜のお酒には、媚薬なるものが仕込まれていたらしい。
媚薬がどんなものかはよくわからないけど…



それからも、私たちの新婚生活は、とても順調だった。
ま、そりゃあそうだよね。
新婚時代からうまくいかなかったら大変だ。
立場上皆がいるところではイチャイチャ出来ないけれど、二人っきりの時はけっこうバカップルしてる。
最初は恥ずかしがってたセバスチャンも、今ではかなり大胆になって来た。



ある日、サリーナから大量の貢物が届いた。
シャール王子のしでかしたことへのお詫びのつもりなんだろうね。
綺麗な織物や、貴金属に魔法石…
確かに、彼のやったことは簡単に許せることじゃないもんね。
それにしても、すごい量だ。
あんな愚かなサイコ野郎でも、親からしたら可愛いってことなのかな?



それから、城に務める魔法使いがようやくみつかった。
リマールというまだ若い魔法使いだ。
若いのだけど、魔力は強く、術もかなり使えるらしい。
それを聞いて、私は、ダメ元で、女王の体を元の持ち主に入れ替えられないか訊いてみた。
それはとても難しい術らしいのだけど、リマールはそれを見事にやり遂げた。
女王の魂は、弱って死にかけている以前の体に戻され、器にされた女性の魂は本来の体に戻った。
女王は、それを不満に思い、たいそう怒っていたが、入れ替えて一週間程した頃、牢屋の中で冷たくなっていた。
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