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「イーゼル達の処遇については、すべて私に任せるということだった。」

「どうなさるおつもりなんですか?」

「正直、迷っている。」



確かに難しいよね。
どうしたら良いんだろう?



(あ……)



「イーゼルは、あれからどうなりましたか?」

「あのままだ。」

「あのままって…
イーゼルは、魔法使いなのですから、呪いを解くことが出来るのではありませんか?」

「そうかもしれない。
それに、牢から逃げるかもしれない。
とにかく、呪文を唱えられてはまずいと思い、今は猿轡を噛ませたままにしてある。」

「でも、ずっとそのままにはできないでしょう。」

「そうだな。それにあいつはシャール王子に命じられたに過ぎない。
それなのに、一生、せむし男でいるようなことになったら、それはあまりに気の毒だ。
近いうちに魔法使いを雇い、魔封じの術をかけてもらえば、と思うが、問題は魔封じの術が使えるほどの魔法使いが来てくれるかどうか、だな。」

セバスチャンは優しいな。
自分が大変な目にあったからこそ、せむし男のままにはしておけないと思うんだろうね。
そっか~…
魔封じの術なんてあるんだね。
クラウディアがいたら、きっと出来ただろうけど。



「侍女さんはどうなさいますか?」

「まだ具体的には思いつかないが、しばらく労働させて、国外追放あたりだろうか。」

そんなもんなのかな。
王妃を拉致しようとしたけど、未遂だったから?
でも、確かにあまりきつい刑を課すのもなんか怖いような気はするね。
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