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「あの…私とせむし時代の王様との結婚式ですが…」

「そうだ!あのことも聞きたかったんだ。
ある日突然、ならず者の町にあいつらがやって来た。
王子は、私を見て腹を抱えて笑った。
この世にこれ程醜い者がいたとは…!と、腹がよじれる程笑っていた。
そして、なにもわからないままに捕らえられ、サリーナに連れて行かれた。
あれは、どういうことだったんだ?」



本当に酷い男!
私への腹いせのために、醜い男を探し、セバスチャンのことを誰かに聞いて、わざわざ会いに行ったんだね。



「あれは…私へのいやがらせです。
側室にならないかと言われ、私がそれを断ったから。」

「側室に!?」

セバスチャンの目が丸くなった。



「あの王子は確かに良くない人間だ。
君はそれを見抜いたのだな。」

「いえ、違います。
当時の私はシャール王子を良い人だと思ってました。
表面的なものしか見てなかったんです。
だけど、好きだとは思えなかったので断ったのです。
そしたら、あんなことになって…」

私は、けっこう長い間、軟禁されていたことを話した。



「全く酷い男だ。
君が側室になることを断ったから、プライドを傷つけられたのだろうな。
何びとも自分の言うことを聞くと思っているんだな。」

「はい。私は彼のプライドを傷付けないように気を付けたつもりでしたが、だめでした。
そのせいで、あなたにも迷惑をかけてしまいました。」
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