美人爆命！？異世界に行ってもやっぱりモテてます！

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「少し考えさせて下さい。」

「……そうか、わかった。」



セバスチャンは、あっさりと承諾してくれた。
でも、戴冠式までには気持ちを固めないといけないよね。
だから、それまでに、私が異世界から来たことも打ち明けないといけない。



考えれば考える程、ハードルが高いような気がしてくる。
でも、逃げちゃ駄目なんだ。
真正面から立ち向かわないと。
一番は、元の世界を取るか、セバスチャンを取るかってことだよね。
あぁ、難しい。



正直いうと、両方欲しい。
でも、それは無理だ。
セバスチャンを私の世界に連れていく…っていうのも無理だよね。
セバスチャンはこの国の王様なんだし、彼が私の世界に馴染めるとも思えない。
だから、やっぱりどちらかを選ばないといけないんだ。



（う～ん……）



私に答えが出せるのかな？



そうだ。
とにかく、まずは異世界から連れて来られたことを話そう。
そこからだよね。
万一、セバスチャンがそんな者は嫌だって言ったら、そこでおしまいだし。



以前はともかく、今のセバスチャンは、私だけにこだわる必要は無いんだから。
カッコよくて王様になるセバスチャンなら、お妃も選り取りみどりだよ。