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「体調はどうだ?」

「はい、大丈夫です。」

昨晩、お酒のせいでぐっすり眠ったせいか、頭は少し痛むけど、体は割と元気になっていた。



「これから準備が出来次第、戴冠式を行うつもりだ。」

「はい。」

そっか。戴冠式…
セバスチャンは、この国の王様になるんだね。
こっちに来てから、普通の生活をしてたら会うはずのない高貴な人達といろいろ出会ったよね。
最初は女王、そして魔法使い、サリーナでは王女と王子、そして、ついには王様か。



「君も何かと忙しいだろうが、頑張ってくれ。」

「はい。」

そうは答えたものの、忙しいって、何が?
あ、そっか。
私も戴冠式を見に行くのかな?
だから、新たにドレスを作ったりするのかな?



その日の午後、部屋が代わり、侍女さん達もみんな変わった。



「王妃様、お部屋に何か不都合なことがあれば、何なりとお申し付け下さい。」



え?今、なにか変なこと言わなかった?



(王妃様って言った!?)



そんな…聞き間違いだよね。



「王妃様、これからドレスの採寸がございます。」

「えっ!?」

やっぱり言ったよ『王妃様』って。



一体、どういうこと!?
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