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「ここの王子は、他国から嫁をもらうみたいだな。」

「そりゃあ、王子は困らないだろうよ。
かなりの美男子らしいし、なんたって王子だからな。」

「でも、それにしてはちょっと遅いんじゃないか?
もう25か26らしいぞ。」

「じゃあ、美男子だって言うのが嘘か、余程、性格でも悪いのかもしれないな。」

酔っ払い達は、一斉にどっと笑う。
王族の話はどうでも良いけど、誰か魔法使いの話をしないかなぁ?
そう思って、耳をそばだてていたけれど、誰も魔法使いのことは話さなかった。
皆、興味無いのかな?
まぁ、確かに、魔法使いはお城に仕えてるだけで、一般庶民とはあまり接点がないのかもしれないね。



そういえば、ここの魔法使いは一体何をしてるんだろう?
ベルガアートの魔法使いは、女王の命を永らえるという重要な仕事がある。
でも、ここの魔法使いにはそんなに重要な仕事があるとは思えない。
一体、何をやってるんだろう?



確か、サリーナは魔法使いが作った町なんだよね?
それって、いつくらいのことなんだろう?
どういういきさつで、町を作ることになったのかな?



結局、その後も誰も魔法使いの話はせず…
ダグもそのうち眠くなったようで、私たちは夜中に家路についた。
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