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「そうか、それは良かったな。」

「うん、だけど、休みが月に一度しかないんだ。」

「それは大変だな。くれぐれも体には気を付けろよ。」

「うん、ありがとう。」

家に帰り、それから服を着替えてダグの家に行った。
運の良いことに、ダグは在宅していて、一緒に食堂に向かった。
そこで、私は、お城で庭師をすることになったと嘘を吐いた。



「それでね。仕事は住み込みだから、家を引き払おうと思うんだ。」

「そりゃ、そうだな。
たった1日のために家賃を払うのはもったいない。
休みの日には、俺の家に泊まれば良いじゃないか。」

「え?あ、あぁ、ありがとう。」

ダグの気持ちは嬉しいけど、誤解されたらまずいよね。
休みの日は、宿屋に泊まろう。
あ、なんなら、お城に戻っても良いんじゃない?



「庭師は給金はどうなんだ?」

「あぁ、まぁ、普通かな。」

そういえば、侍女の給料がいくらなのか聞いてなかったよ。
住み込みで賄い付きだから、そんなに高くはないだろうね。
幸い、お金はまだあるから大丈夫だけど。



「荷運びは、どうなんだい?」

「まぁ良い方じゃないか?
ただ、その分、体はきついけどな。」

そう言ってダグは、小さな溜め息を吐いた。
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