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「はぁ、これからどうすりゃ良いんだ。」

部屋に戻ってからもダグは、ずっと溜め息を吐いては、愚痴をこぼしていた。



「故郷に戻ったら?」

「簡単に言うなよ。
ここに来るまでにいくらかかったと思ってるんだ。
俺がどれだけ石運びをしたか知ってるのか。」

そんなことを言われても、私にはどうしようもない。
仕方がないから、放っておくことにした。



私は、この国に男が多かろうが、女が多かろうが、そんなことは関係ない。
気になるのは、魔法使いのことだけだ。



「ねぇ、マルコさん、この国の魔法使いについて何か知ってる?」

「魔法使い?いや、特には知らないな。」

「噂でもなんでも良いんだけど。」

「噂、ねぇ…
あぁ、そういえば、サリーナは魔法使いが作った国だと言われてるな。
なんでも、昔はこのあたりはなにもなくて、だだっ広い草原だったらしい。
そこに魔法使いが色んなものを設えたって話だぜ。」



つまりは、町を作ったってことだよね?
それはやっぱり優れた魔法使いだってことだよね?
そうじゃないと、町なんて作れないよね?



あれ?
でも、それってだいぶ前のことだよね?
今の魔法使いじゃないのかな?
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