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「あんた、どこまで行くつもりなんだ?」
「えっと…サリーナに。」
「サリーナ?そいつは奇遇だな。実は、俺もサリーナに行くんだ。」
「そうなんですか。
サリーナは暮らしやすい所だって言いますもんね。」
「なんだ、あんたも俺と同じか?」
同じって…
そうか、じゃあ、サリーナが暮らしやすいっていうのは、本当なんだね。
「でも、それなら、そんな服着てたらだめだぜ。
もっと、顔や体をはっきり出さないと。」
「ど、どういうことですか?」
「どういうって、あんたもヒモになりたいんだろ?」
「ひ、ヒモ!?」
「え?違うのか?」
話を聞いてみると、サリーナは、昔、流行病で大勢の男性が亡くなり、いまだに女性の数の方が多いらしい。
だから、サリーナでは男性が良くモテる。
イケメンなら、特に、大モテになるらしい。
ダグは多分、イケメンの部類に入るんだろうね。
体もマッチョだし。
私はあまり好きなタイプじゃないけど。
そもそも、ヒモになりたいなんて言ってる時点で絶対嫌だ。
「物価が安いとか、そういう意味で暮らしやすいのかと思ってました。」
「違うな。
男の天国だってことだ。
ちょっと、フードを外してみなよ。」
「いえ、僕はけっこうです。」
「えっと…サリーナに。」
「サリーナ?そいつは奇遇だな。実は、俺もサリーナに行くんだ。」
「そうなんですか。
サリーナは暮らしやすい所だって言いますもんね。」
「なんだ、あんたも俺と同じか?」
同じって…
そうか、じゃあ、サリーナが暮らしやすいっていうのは、本当なんだね。
「でも、それなら、そんな服着てたらだめだぜ。
もっと、顔や体をはっきり出さないと。」
「ど、どういうことですか?」
「どういうって、あんたもヒモになりたいんだろ?」
「ひ、ヒモ!?」
「え?違うのか?」
話を聞いてみると、サリーナは、昔、流行病で大勢の男性が亡くなり、いまだに女性の数の方が多いらしい。
だから、サリーナでは男性が良くモテる。
イケメンなら、特に、大モテになるらしい。
ダグは多分、イケメンの部類に入るんだろうね。
体もマッチョだし。
私はあまり好きなタイプじゃないけど。
そもそも、ヒモになりたいなんて言ってる時点で絶対嫌だ。
「物価が安いとか、そういう意味で暮らしやすいのかと思ってました。」
「違うな。
男の天国だってことだ。
ちょっと、フードを外してみなよ。」
「いえ、僕はけっこうです。」
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