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ソファの傍には、ふたりのメイドさんが立ち、その他のメイドさん達は慌ただしく動き回っていた。



「ねぇ、ここってどこなの?」

メイドさんに一応訊いてみた。



「マクラーレン様のベルガアート城でございます。」

なんだ、それ?
聞いたことないんだけど。



「マクラーレン様っていうのが、ここの王様なのね?」

「いえ、マクラーレン様は、女王様です。
こちらには、王様はいらっしゃいません。」

え?そうなの?
女王様だけの国って、珍しいんじゃない。



「へぇ、そうなんだ…」

そう言うしかないよね。
なんか、おかしな設定だなぁ。
って、その設定をしたのは多分、私なんだよね。







「うわぁ~!」

そのうち、食堂に連れていかれ、その大きなテーブルに並べられた料理に、私は目を丸くした。



すごい、すごすぎる!
とてもじゃないけど、食べきれない。
見た事のないようなカラフルな魚料理があったり、なんだかよくわからない料理もあったけど、とりあえず、どれもとっても美味しそうだ。



(夢だもん、きっとどれも美味しいよね。)

私は手近な料理から、食べることにした。
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