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「お待ちしておりました。」

大きな門の前で出迎えてくれたのは、執事風の白髪のおじいさんと、たくさんのメイドさんらしき人達。
なんだか仰々しい夢だね。



「ご、御苦労。」

どうせ夢だから、ちょっと威張ってみたよ。



「どうぞ、こちらへ。
お部屋までご案内します。」

おじいさんが、先頭に立ち、その後ろに私、そして、その後ろにメイドさん達が並んで、お城の中を進んで行った。



(わぁ…)



なんともゴージャスな城だ。
絨毯のふかふかな感じまで伝わってくる。
私、お城についての知識なんてなかったはずだけど、夢って知らないことも見られるのかな?不思議だね。



長い廊下を歩き、外への階段を上り、通路を渡って、突き当たりの部屋に通された。



「着きました。では、私めはここで。
この後は、メイド達がお世話をさせていただきます。」

「はぁ。」

なんだかよく分からない展開になって来た。



「どうぞ、中へ。」



通された部屋は、とても広かった。
やっぱり、私は王女様の設定なんだろうか?



「お疲れになられたでしょう。まずはこちらへお座り下さい。」

ふかふかのソファに座らされ、少しすると良い香りのお茶が運ばれて来た。
ハーブティーみたいなものなのかな?



「あ、ありがとうございます。」

綺麗なカップに注がれたお茶を口にする。
あ、なんか落ち着く味。
おいしいな。
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