ロボット旅行記

レジスタンスの番犬

彼女の決心

車も無事動き彼らから帰りのバッテリーを分けてもらった。

「さて､帰るか…」

ギミックが車に乗ると隣にはザエリアが座っていた。

「私が帰り道をナビゲーションするから安心してね。」

「おぅ､任せた…って何で居るんだよ‼️」


「だって…エダの死と今回の事件を証言しなきゃだし私は必要だと思うの？あの女のスクラップだけじゃ説得力に欠けるでしょ？」

「おい､新人お前も何か言えよ。」

ギミックがそう言って振り返るとラニーはスイッチをoffにした。

「あ…逃げやがったな…この野郎。」


ラニーは自分の奥深くのデータの中に居た。

「今回の事件のまとめ…イブにロイの日記がないか探してもらったが…収穫は無し。彼らのところになら寄ると思ってたんだがハズレか…」

すると後ろからイブが現れた。

「ウルフから情報は？」

「いいえ、ただ、貴方が誰かにそっくりだと聞いただけ。」

「ありがとう…馴れ合いにならないようにはしてるが…油断しかけた。」


「何故､貴方は仲間と言うモノにそんなに拒否するのですか？」


「彼らの任務はロイの日記を処分する事､故に馴れ合わず事件を解決して各所で探すしかない。」

「…私は､ウルフから一緒に旅に出ないか誘われました。親友だとも言われました。」

ラニーは手を止めた。

「…イブはどうしたいですか？」

「私は…」

「私も無理強いはしません。私は１人だとしても人類の滅亡の真実を探ります。決めるのは貴女だ。」

イブはラニーの急な他人行儀な態度に今まで自分たちは共通の目的として行動してるのだと再認識した。

「分かりました。」

そう言うとイブはデータになり消えた。