48 / 62
チャプター1
第12話(4)赤いボタンを押してくれ
しおりを挟む
「その戦艦は……!」
「ああ、つい最近就役したドイタール帝国の最新型だね。やや小さいが、大気圏内の戦闘も想定していたからちょうど良い。我々新生ウヨマテチョ公国の艦としてありがたく運用させてもらっているよ」
五稜郭の南方の海上に浮かぶ戦艦はやや小さいとは言っても、五稜郭を囲む水堀の五分の一程は埋められそうな大きさである。ドッポの通信機能により、回線にアクセスすることが出来た為、ジンライは改めて問う。
「それをどうやって入手した?」
「帝国内にも協力者がいるという話は前にもしただろう? ちょっと融通してもらってね……他にもサイズや用途などは様々だが、今の所は全部で三十隻程か……立ち上げとしてはまずまず数が揃ったかな」
モニターに映る白髪の青年、ムラクモは両手を大袈裟に広げながら答える。
「その軍服は……」
「ああ、これかい? ウヨマテチョ公国の由緒ある軍服だ。とは言ってもこれも帝国内の協力者に仕立ててもらったんだけどね」
ムラクモはまだ真新しい軍服の胸元辺りを指先でつまみながら笑う。
「……本当に帝国に反旗を翻すつもりなのだな」
「ああ、そうだよ」
「勿論、今言った戦力が全てではないのだろうが……帝国を甘く見てはいないか?」
「兵力や戦力が多ければ良いわけではない……大事なのはそれを如何に運用するかだよ」
「運用……」
「そう、方法やタイミングなどを的確に見極めるのが何よりも重要なんだ」
ムラクモが右手の人差し指を立てる。ジンライは目を細めて呟く。
「確かに帝国は戦線を拡大し過ぎている感が否めない……」
「否めないじゃなくてそうなんだよ」
「とは言っても、この辺境で兵を挙げても帝国本土からは遠いぞ」
「呼応してくれる者や協力者は各地にいるよ、上手い具合に帝国に対して楔を打ち込むことが出来るように周到に根回しはしてある。各地に戦力を分散してしまっている今の帝国ではそれを抑えきることは出来ないだろう」
「机上の空論だ」
「まあ、今の所はそう言われても仕方がないかな」
ムラクモは苦笑を浮かべる。ジンライが声を上げる。
「かっての友として忠告する……今からでもやめるべきだ」
「今更やめられないよ、分かっているだろう?」
「しかし!」
「僕が今、ここで、動いた意味をよく考えてみてくれ」
「……NSPか?」
「その通りだ」
ムラクモはジンライの答えにウィンクする。
「それほどまでなのか、NSPとは……?」
「未知なる部分が多いというのは認める。しかし、それだけで戦局を変え得ることが出来る可能性を持ったエネルギーだと考えているよ」
「ふむ……」
「どうだい、ジンライ? 僕と手を組まないかい?」
「何を言っている……?」
ジンライは怪訝な顔つきになる。
「政治的活動を苦手とする君にとっては帝国内での復権はもはや絶望的だ」
「な、なにを……」
「アマザに反乱を起こされた意味をよく考えてみるんだ……君は敵を作り過ぎた」
「お、俺様は帝国の為に戦ってきただけだ!」
「それだけじゃ駄目なんだよ……」
「だ、駄目だと……?」
「古今東西、各地の歴史が証明している……強すぎる存在は時に邪魔になるんだ」
「そ、それこそNSPを手土産にすれば……」
「手土産と言っても、具体的にはどうするんだい?」
「む……」
「ただ手渡して、はいおしまい、じゃないんだよ? 有効な活用法をいくつか提示・模索しつつ、しかるべき研究機関や信頼出来る存在などに預ける必要がある」
「……」
黙り込むジンライに対し、ムラクモが話を続ける。
「あのエネルギーはそれだけで一国内の微妙なパワーバランスを崩す危険性を秘めている……君がそのエネルギーを政争の具として上手に扱い、巧みに政権内での地位を新たに確立することが出来るとは……悪いがとても思えないね」
「むう……」
「もしかして僕のことを当てにしていたのかな? 確かに僕が手を貸せば、あるいはうまく行ったかもしれないね。ただ、残念ながら、僕は帝国を倒す側に回った。帝国内での権力争いにはもはや何の興味もない」
「ぐっ……」
ジンライは唇を噛み締める。
「そこで、改めて提案だ。君も僕とともに来い」
「俺様の立場を忘れたのか……? 俺様は皇帝陛下の子だぞ?」
「と言っても養子だろう?」
「それはそうだが……」
「君は君自身のルーツを考えてみたことが無いのか?」
「なんだと?」
「まあ、僕がこれ以上色々言うのは野暮ってものか……話を戻そう。手を組もう」
ムラクモがモニター越しに手を差し伸べる。
「……断る」
「なに?」
ムラクモが顔をしかめる。
「聞こえなかったか? 断ると言ったのだ」
「……一応理由を聞こうか」
「その上から目線が気に食わん」
「え?」
「さっきから誰に物を言っている……俺様は『銀河一のヴィラン』、ジンライ様だぞ? 物事を頼むなら、跪いて頭を垂れろ」
「! ははっ……」
ムラクモが乾いた笑いを浮かべる。
「なにがおかしい?」
「いや、ある意味君らしいかなと思ってね」
「要するに貴様は俺様と袂を分かつという結論を下したわけだ。それならば致し方ない……ただ、NSPは渡せんな」
「自分の状況を分かっているのかい? パワードスーツを脱いでしまっているよ」
「また着ればいい! ……何⁉」
ジンライはポーズを取るが、パワードスーツが反応しない。ムラクモが笑う。
「ふふっ……」
「そういえば効果があるとかなんとか言っていたな! 何をした⁉」
「天ノ川夫妻の開発した『変身&エトセトラ封印装置』による照射を行っているよ」
「なっ⁉ 変身&エトセトラ封印装置だと⁉」
「これで君も含め、そこに集った地元ヒーローたちは全くの無力だ……」
「くっ……卑怯な手を!」
「せめて策略と言って貰いたいな。そこには天ノ川夫妻の娘さんもいるんだろう? 愛娘を巻き込みたくないという親心の表れだよ。僕としても無駄な戦闘は出来る限り避けたいのでね。ありがたく使わせてもらったよ」
「ぐっ……」
「さあ、悪いことは言わない、おとなしくそこから退避してくれ」
「お、おのれ……」
「NSPは渡さないよ!」
大二郎の声が響き渡る。ジンライが驚く。
「大二郎⁉ どこにいる⁉ 学園の校舎か⁉」
「舞!」
大二郎が近くにいると思われる舞に声をかける。
「えっと……この青いボタンを押せば良いの?」
「そう! 思い切ってやっちゃって!」
「わ、分かったわ! ええい!」
ボタンが押された音がしたかと思うと、ゴゴゴっと音がして、地面が大きく揺れる。
「な、なんだ⁉ 地震か! いや、これは⁉」
ジンライが目を見張った、地面が急浮上したからである。大二郎の声が再び響く。
「空中戦艦『五稜郭』発進!」
五稜郭自体が浮上し、あっという間にムラクモの戦艦と同じ高度に達する。
「こ、これは……⁉」
「校舎外にいる皆、大丈夫かい⁉」
大二郎がドッポのモニターに回線を繋ぎ、様子を聞いてくる。ジンライが聞き返す。
「大二郎、これはどういう状況だ!」
「前世紀末、五稜郭は都市防衛の一環として、空中戦艦としての機能を持たせる計画が進んでいたんだ……様々な事情が重なって、その計画は凍結されていたみたいだけど……NSPを活用することによって、その計画を再始動することが出来たよ!」
「こ、これが貴様の目的だったのか⁉」
「全てではないけど、そうだね! 五稜郭が空を飛ぶなんて、夢があるじゃないか!」
「キラキラした目で言うな! 飛んでどうする⁉」
「舞、その赤いボタンを押してみてくれ」
「えっと……これね。はい、押したわよ」
「主砲発射!」
「ええっ⁉」
五稜郭から凄まじいエネルギーの奔流が流れ、ムラクモの戦艦の下部に直撃する。
「よし!」
「よし!じゃないわよ! 孫娘に何を撃たせてんのよ!」
「エネルギーはまだ十分ではないし、あの戦艦のあの辺りは誰もいない、無人で稼働するブロックだということはドッポによるデータハッキングで分かっていた。心配ないさ!」
「そ、そういう問題じゃないわよ!」
「ドッポめ、いつの間に……」
ジンライがドッポを睨む。ドッポは悪びれず答える。
「ハカセカラノイライデ、テイコクノデータベースニアクセスヲココロミテイマシタ」
「貴様、どちらの味方だ?」
「……トニカク、ジンライサマニトッテモイイホウコウニコロガリマシタ」
「なんだと? こ、これは⁉」
「ヘンシン&エトセトラフウインソウチノハカイニセイコウシマシタ」
「!」
「「「「連載開始!」」」」
「「「「風花雪月、見参!」」」」
「函館の平和は」「俺たちが守る!」「航空戦艦と戦うのは初めてだな……」「腕が鳴る」
青と朱と白と黒の四色が混ざったカラーのパワードスーツを着た風花雪月が現れる。
「『爆ぜろ剣』‼ 魔法少女新誠組副長、菱形十六夜、参る!」
浅葱色のだんだら模様のドレス姿になった女性が刀を構える。
「テュロン! よし! 変化出来るな!」
「うん! 凸凹護身術がまた使えるわ!」
大きくなったテュロンに跨ったマコトとデコボコが並び立つ。
「カラーズ・カルテット、出動よ! レッツ!」
「「「「カラーリング!」」」」
「勝利の凱歌を轟かす! シャウトブラウン!」
「栄光の姿を世に示す! メロディーパープル!」
「輝く未来を書き記す! リズムグリーン!」
「蔓延る悪を叩き伏す! ビートオレンジ!」
「四人揃って!」
「「「「カラーズ・カルテット」」」」
色付きのスーツを着た四人が名乗りと共にポーズを決めると、後方が派手に爆発する。
「べべベアー‼」
雄叫びとともに、巨大な熊の顔をした巨人が出現する。
「フリージング!ファム・グラス、参上! 愛すべきこの三次元の世界はウチが守る!」
真っ白なドレス調のスーツに身を包んだ女性が優雅にターンを決める。
「甲殻起動!この世の悪を挟み込み! 正義の心で切り刻む! クラブマン参上!」
掛け声とともに頭部がカニで、両腕が大きなハサミを持った男がポーズを決める。
「貴様ら……」
「ジンライ! 函館を守って!」
舞の声が聞こえてくると、ジンライは力強く頷く。
「吹けよ、疾風!轟け、迅雷!疾風迅雷、参上!貴様らの邪な野望は俺様が打ち砕く‼」
パワードスーツを着用した疾風迅雷がポーズを取る。
「くっ……」
「ムラクモ! NSPは貴様には渡さん!」
疾風迅雷が対面する戦艦に向かって指を差す。
「ああ、つい最近就役したドイタール帝国の最新型だね。やや小さいが、大気圏内の戦闘も想定していたからちょうど良い。我々新生ウヨマテチョ公国の艦としてありがたく運用させてもらっているよ」
五稜郭の南方の海上に浮かぶ戦艦はやや小さいとは言っても、五稜郭を囲む水堀の五分の一程は埋められそうな大きさである。ドッポの通信機能により、回線にアクセスすることが出来た為、ジンライは改めて問う。
「それをどうやって入手した?」
「帝国内にも協力者がいるという話は前にもしただろう? ちょっと融通してもらってね……他にもサイズや用途などは様々だが、今の所は全部で三十隻程か……立ち上げとしてはまずまず数が揃ったかな」
モニターに映る白髪の青年、ムラクモは両手を大袈裟に広げながら答える。
「その軍服は……」
「ああ、これかい? ウヨマテチョ公国の由緒ある軍服だ。とは言ってもこれも帝国内の協力者に仕立ててもらったんだけどね」
ムラクモはまだ真新しい軍服の胸元辺りを指先でつまみながら笑う。
「……本当に帝国に反旗を翻すつもりなのだな」
「ああ、そうだよ」
「勿論、今言った戦力が全てではないのだろうが……帝国を甘く見てはいないか?」
「兵力や戦力が多ければ良いわけではない……大事なのはそれを如何に運用するかだよ」
「運用……」
「そう、方法やタイミングなどを的確に見極めるのが何よりも重要なんだ」
ムラクモが右手の人差し指を立てる。ジンライは目を細めて呟く。
「確かに帝国は戦線を拡大し過ぎている感が否めない……」
「否めないじゃなくてそうなんだよ」
「とは言っても、この辺境で兵を挙げても帝国本土からは遠いぞ」
「呼応してくれる者や協力者は各地にいるよ、上手い具合に帝国に対して楔を打ち込むことが出来るように周到に根回しはしてある。各地に戦力を分散してしまっている今の帝国ではそれを抑えきることは出来ないだろう」
「机上の空論だ」
「まあ、今の所はそう言われても仕方がないかな」
ムラクモは苦笑を浮かべる。ジンライが声を上げる。
「かっての友として忠告する……今からでもやめるべきだ」
「今更やめられないよ、分かっているだろう?」
「しかし!」
「僕が今、ここで、動いた意味をよく考えてみてくれ」
「……NSPか?」
「その通りだ」
ムラクモはジンライの答えにウィンクする。
「それほどまでなのか、NSPとは……?」
「未知なる部分が多いというのは認める。しかし、それだけで戦局を変え得ることが出来る可能性を持ったエネルギーだと考えているよ」
「ふむ……」
「どうだい、ジンライ? 僕と手を組まないかい?」
「何を言っている……?」
ジンライは怪訝な顔つきになる。
「政治的活動を苦手とする君にとっては帝国内での復権はもはや絶望的だ」
「な、なにを……」
「アマザに反乱を起こされた意味をよく考えてみるんだ……君は敵を作り過ぎた」
「お、俺様は帝国の為に戦ってきただけだ!」
「それだけじゃ駄目なんだよ……」
「だ、駄目だと……?」
「古今東西、各地の歴史が証明している……強すぎる存在は時に邪魔になるんだ」
「そ、それこそNSPを手土産にすれば……」
「手土産と言っても、具体的にはどうするんだい?」
「む……」
「ただ手渡して、はいおしまい、じゃないんだよ? 有効な活用法をいくつか提示・模索しつつ、しかるべき研究機関や信頼出来る存在などに預ける必要がある」
「……」
黙り込むジンライに対し、ムラクモが話を続ける。
「あのエネルギーはそれだけで一国内の微妙なパワーバランスを崩す危険性を秘めている……君がそのエネルギーを政争の具として上手に扱い、巧みに政権内での地位を新たに確立することが出来るとは……悪いがとても思えないね」
「むう……」
「もしかして僕のことを当てにしていたのかな? 確かに僕が手を貸せば、あるいはうまく行ったかもしれないね。ただ、残念ながら、僕は帝国を倒す側に回った。帝国内での権力争いにはもはや何の興味もない」
「ぐっ……」
ジンライは唇を噛み締める。
「そこで、改めて提案だ。君も僕とともに来い」
「俺様の立場を忘れたのか……? 俺様は皇帝陛下の子だぞ?」
「と言っても養子だろう?」
「それはそうだが……」
「君は君自身のルーツを考えてみたことが無いのか?」
「なんだと?」
「まあ、僕がこれ以上色々言うのは野暮ってものか……話を戻そう。手を組もう」
ムラクモがモニター越しに手を差し伸べる。
「……断る」
「なに?」
ムラクモが顔をしかめる。
「聞こえなかったか? 断ると言ったのだ」
「……一応理由を聞こうか」
「その上から目線が気に食わん」
「え?」
「さっきから誰に物を言っている……俺様は『銀河一のヴィラン』、ジンライ様だぞ? 物事を頼むなら、跪いて頭を垂れろ」
「! ははっ……」
ムラクモが乾いた笑いを浮かべる。
「なにがおかしい?」
「いや、ある意味君らしいかなと思ってね」
「要するに貴様は俺様と袂を分かつという結論を下したわけだ。それならば致し方ない……ただ、NSPは渡せんな」
「自分の状況を分かっているのかい? パワードスーツを脱いでしまっているよ」
「また着ればいい! ……何⁉」
ジンライはポーズを取るが、パワードスーツが反応しない。ムラクモが笑う。
「ふふっ……」
「そういえば効果があるとかなんとか言っていたな! 何をした⁉」
「天ノ川夫妻の開発した『変身&エトセトラ封印装置』による照射を行っているよ」
「なっ⁉ 変身&エトセトラ封印装置だと⁉」
「これで君も含め、そこに集った地元ヒーローたちは全くの無力だ……」
「くっ……卑怯な手を!」
「せめて策略と言って貰いたいな。そこには天ノ川夫妻の娘さんもいるんだろう? 愛娘を巻き込みたくないという親心の表れだよ。僕としても無駄な戦闘は出来る限り避けたいのでね。ありがたく使わせてもらったよ」
「ぐっ……」
「さあ、悪いことは言わない、おとなしくそこから退避してくれ」
「お、おのれ……」
「NSPは渡さないよ!」
大二郎の声が響き渡る。ジンライが驚く。
「大二郎⁉ どこにいる⁉ 学園の校舎か⁉」
「舞!」
大二郎が近くにいると思われる舞に声をかける。
「えっと……この青いボタンを押せば良いの?」
「そう! 思い切ってやっちゃって!」
「わ、分かったわ! ええい!」
ボタンが押された音がしたかと思うと、ゴゴゴっと音がして、地面が大きく揺れる。
「な、なんだ⁉ 地震か! いや、これは⁉」
ジンライが目を見張った、地面が急浮上したからである。大二郎の声が再び響く。
「空中戦艦『五稜郭』発進!」
五稜郭自体が浮上し、あっという間にムラクモの戦艦と同じ高度に達する。
「こ、これは……⁉」
「校舎外にいる皆、大丈夫かい⁉」
大二郎がドッポのモニターに回線を繋ぎ、様子を聞いてくる。ジンライが聞き返す。
「大二郎、これはどういう状況だ!」
「前世紀末、五稜郭は都市防衛の一環として、空中戦艦としての機能を持たせる計画が進んでいたんだ……様々な事情が重なって、その計画は凍結されていたみたいだけど……NSPを活用することによって、その計画を再始動することが出来たよ!」
「こ、これが貴様の目的だったのか⁉」
「全てではないけど、そうだね! 五稜郭が空を飛ぶなんて、夢があるじゃないか!」
「キラキラした目で言うな! 飛んでどうする⁉」
「舞、その赤いボタンを押してみてくれ」
「えっと……これね。はい、押したわよ」
「主砲発射!」
「ええっ⁉」
五稜郭から凄まじいエネルギーの奔流が流れ、ムラクモの戦艦の下部に直撃する。
「よし!」
「よし!じゃないわよ! 孫娘に何を撃たせてんのよ!」
「エネルギーはまだ十分ではないし、あの戦艦のあの辺りは誰もいない、無人で稼働するブロックだということはドッポによるデータハッキングで分かっていた。心配ないさ!」
「そ、そういう問題じゃないわよ!」
「ドッポめ、いつの間に……」
ジンライがドッポを睨む。ドッポは悪びれず答える。
「ハカセカラノイライデ、テイコクノデータベースニアクセスヲココロミテイマシタ」
「貴様、どちらの味方だ?」
「……トニカク、ジンライサマニトッテモイイホウコウニコロガリマシタ」
「なんだと? こ、これは⁉」
「ヘンシン&エトセトラフウインソウチノハカイニセイコウシマシタ」
「!」
「「「「連載開始!」」」」
「「「「風花雪月、見参!」」」」
「函館の平和は」「俺たちが守る!」「航空戦艦と戦うのは初めてだな……」「腕が鳴る」
青と朱と白と黒の四色が混ざったカラーのパワードスーツを着た風花雪月が現れる。
「『爆ぜろ剣』‼ 魔法少女新誠組副長、菱形十六夜、参る!」
浅葱色のだんだら模様のドレス姿になった女性が刀を構える。
「テュロン! よし! 変化出来るな!」
「うん! 凸凹護身術がまた使えるわ!」
大きくなったテュロンに跨ったマコトとデコボコが並び立つ。
「カラーズ・カルテット、出動よ! レッツ!」
「「「「カラーリング!」」」」
「勝利の凱歌を轟かす! シャウトブラウン!」
「栄光の姿を世に示す! メロディーパープル!」
「輝く未来を書き記す! リズムグリーン!」
「蔓延る悪を叩き伏す! ビートオレンジ!」
「四人揃って!」
「「「「カラーズ・カルテット」」」」
色付きのスーツを着た四人が名乗りと共にポーズを決めると、後方が派手に爆発する。
「べべベアー‼」
雄叫びとともに、巨大な熊の顔をした巨人が出現する。
「フリージング!ファム・グラス、参上! 愛すべきこの三次元の世界はウチが守る!」
真っ白なドレス調のスーツに身を包んだ女性が優雅にターンを決める。
「甲殻起動!この世の悪を挟み込み! 正義の心で切り刻む! クラブマン参上!」
掛け声とともに頭部がカニで、両腕が大きなハサミを持った男がポーズを決める。
「貴様ら……」
「ジンライ! 函館を守って!」
舞の声が聞こえてくると、ジンライは力強く頷く。
「吹けよ、疾風!轟け、迅雷!疾風迅雷、参上!貴様らの邪な野望は俺様が打ち砕く‼」
パワードスーツを着用した疾風迅雷がポーズを取る。
「くっ……」
「ムラクモ! NSPは貴様には渡さん!」
疾風迅雷が対面する戦艦に向かって指を差す。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる