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Treilea capitol:Chiba
東中央
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東京湾の上を横切るアクアラインの上は、昼も夜も、平日も休日も、湾を渡る車が多く行き交っている。
神奈川県と東京都の県境である多摩川河口付近から、千葉県内房の中ほどにある木更津市まで。高速バスを使ってアクアラインを渡れば一時間半程度の道のりだが、これを全て電車で、湾をぐるりと回ろうとするとおおよそ二時間はかかる。移動距離で言えば倍近くも違うのだ。
特に千葉県側、房総半島に住む人々にとっては、重要な役割を持っている道路である。
そのアクアラインの上を、千葉県側に向かう乗用車の中に、グロリアはいた。後部座席にヘレナと一緒に座り、助手席にはパトリックが。
そしてこの乗用車を運転している人間は、というと。
「澤サン、あちらの岸ガ、木更津市デスカ?」
「はいそうです、東京湾アクアラインの出口、木更津金田ICですね。そこで降りて下道に入ります」
ハンドルを握りながら朗らかに話すのは竜介だ。
今度は木更津に行こう、という話になった時に、電車で木更津まで行くのは大変だろうということで、わざわざ運転手を買って出てくれたのだ。板橋にあるグロリアたちが借りているマンスリーマンションまで迎えに来て、である。
何とも至れり尽くせりな働きぶりの竜介に、グロリアが後部座席から声をかける。
「ごめんなさいネ、リュウスケサン。車だから、お酒飲めなくなっちゃうノニ」
「いえいえ、いいんですよー。どうせ非番なんで暇してましたし。たまにはいいでしょ、こういうのも」
彼女の申し訳なさそうな言葉に、笑って返した竜介がゆったりとアクセルを踏んだ。
アクアラインのインターチェンジに向けて、走っていく乗用車。高く登る太陽が、海をキラキラと照らしていた。
木更津市に入り、海沿いの県道を走って木更津駅周辺まで。
コインパーキングに車を停めた一行は、木更津駅の駅前通りに立ち並ぶ、一軒のバーに腰を落ち着けていた。
「アラ、サングリアが自家製。いいじゃナイ、私これにしようカシラ」
「私モ今日はサングリアにシマス」
「私はグラスワインの白デ……澤サンは、どうしマス?」
「僕は白ぶどうスカッシュにしましょうかねー。ついでに料理も決めときましょう」
四人はメニューに視線を落として、それぞれの飲み物を決めている。ドライバーの竜介はしょうがないとして、三人は三人とも初手からアルコール全開である。
ぱらりとページをめくり、フードメニューを見始めた四人は目を見開いた。
「ワッ、何デスカこれ、凄イ……!」
「丸鶏ですネ、しかしこのビジュアルはなかなかインパクトがありマス……」
「いいわネー、丸のままの鶏なんて豪快でいいじゃナイ。頼ム?」
「頼みましょう頼みましょう、折角の機会なんですし。あ、こっちの生ハムプレートも美味しそうじゃないですか」
ビールの蒸気で焼き上げられる丸鶏の存在に、一気に盛り上がりを見せるグロリアたちだ。竜介がさっと手を挙げると、近くにいた店員が伝票を片手に寄ってくる。
「ご注文はお決まりですか」
「えーっと、洋ナシとオレンジのサングリアが二つ、グラスワインが一つ、白ぶどうスカッシュが一つ。あとビア缶チキン一つと、生ハムプレート一つお願いします」
「かしこまりました。ビア缶チキンは焼き上がりに六十分ほどお時間をいただきますが、よろしいですか?」
「構わないワ」
グロリアが頷きながら答えると、店員は一礼して立ち去っていく。その後ろ姿を見送りながら、感心したようにグロリアが口を開いた。
「焼き上げるのに六十分もかかるナンテ、力を入れて提供しているノネ」
「素晴らしいことデス。フーグラー市内のレストランでも、そこまで時間をかけて焼き上げることはないでショウ」
「一時間モ、じっくり焼き上げるナンテ……お肉、どんなコトニなるんでショウ……」
パトリックもヘレナも、一時間の後に運ばれてくるであろう巨大な肉を想ってほう、とため息をついていた。
その様子を微笑ましそうに見ていた竜介が、ちらとフードメニューに視線を落とす。そこにはページの上半分を埋める、こんがりときつね色に焼かれたまるまる一羽分の丸鶏がビール缶に入れられる形で鎮座していた。
これを、今日は食すのだと思うと、確かに喜びが込み上げてくるのが分かる。早く食べたい。
そんなことを考えて、涎が口の中にじわりとにじみ出てくるのを感じていると、店員がサングリアの入ったグラスとワイングラス、白ぶどうスカッシュの入ったタンブラー、そしてスティック状に切られた野菜とソースの器を持ってきた。一つ一つ、丁寧にテーブルの上に置いてくる。
「サングリアとグラスワイン、白ぶどうスカッシュをお持ちしました。それとこちら、お通しのバーニャカウダになります」
「ありがとうございマス」
「あ、食べ物の注文よろしいですか? アンチョビキャベツとポテトフライ、チーズ盛り合わせを一つずつお願いします」
「かしこまりました」
飲み物のグラスとお通しをテーブルに置き終わったところで、竜介が店員へと声をかけつつメニューを指さした。それを受けてさらさらと伝票に書き留めていく店員が、再び一礼してテーブルに背を向けた。
注文は終わったならあとは飲む時間だ。それぞれが注文した飲み物のグラスやタンブラーを手に取る。
「それじゃ、乾杯しまショウ。今日という日ト、ここマデ連れてきてくれたリュウスケサンに、カンパーイ!」
「「カンパイ!」」
「乾杯!」
ガチャガチャと、ぶつかって音を立てるグラス。四人が同時に腕を引き戻し、グラスに口をつけてぐいっと呷る。
それぞれの喉がぐびりと動くと。
「「ハーッ……!」」
揃って、感嘆の息を吐き出した。
「イヤー、このサングリアすっごく美味シイ! ここまで来た甲斐があったワ」
「全くデス。連れてきてくださった澤サンには感謝してもしきれないですネ」
「そうデスネ。本当にありがとうゴザイマス」
「いえいえー、いいんですよ本当に。御相伴に与れるんですから僕だって満足です」
口々に竜介への感謝の言葉を述べながら、グロリアもパトリックも箸を手に取った。お通しとして提供されたバーニャカウダの野菜に箸を伸ばす。ヘレナはまだまだ端に慣れていない様子で手間取っているが、じきに扱いにも慣れてくることだろう。
竜介は満面の笑みを見せながら、もう一度タンブラーに口をつけていた。その表情は本当にうれしそうで、裏表がない。
そんな、今日の功労者の言葉に全員がにこにこと笑みを浮かべていると、店員が巨大な木の板を運んできた。テーブルの上に置かれるそれの上には、生ハムがぎっしりと敷き詰められている。
「おぉっ」と歓声が上がった。
「クレイジー生ハムプレートです」
「マァ……これは凄い量ダワ」
「圧巻でございますネ、奥様」
「いやぁ、今日はほんとに幸せだなぁ僕」
早速四方から生ハムめがけて箸が伸びる。取っては口に運び、そしてまた取って、という具合でどんどんそれぞれの口の中に生ハムが消えていくが、一向に無くなる気配が見えない。クレイジーの言葉通りである。
「ところデ奥様、『くれいじー』ッテ、どういう意味ナンデスカ?」
「んっ? エェト、アメリカ語で『狂っている』っていう意味だったかしらネ」
「その通りデス。しかしこの量はまさしく、『狂っている』の言葉通りデスネ」
「そっちの世界にも英語の存在は伝わってるんですねー、面白いなぁ」
そう口々に話しながらも、生ハムを食べる手も酒を飲む手も止まらない。そうして板の上の生ハムが四分の一ほど食べられたところで、各々のグラスはすっかり空になってしまって。
グロリアの手がサッと上がった。
「お酒追加しまショ。すみませーん」
貴婦人の店員を呼ぶ溌溂とした声が、店内に小さく響いた。
神奈川県と東京都の県境である多摩川河口付近から、千葉県内房の中ほどにある木更津市まで。高速バスを使ってアクアラインを渡れば一時間半程度の道のりだが、これを全て電車で、湾をぐるりと回ろうとするとおおよそ二時間はかかる。移動距離で言えば倍近くも違うのだ。
特に千葉県側、房総半島に住む人々にとっては、重要な役割を持っている道路である。
そのアクアラインの上を、千葉県側に向かう乗用車の中に、グロリアはいた。後部座席にヘレナと一緒に座り、助手席にはパトリックが。
そしてこの乗用車を運転している人間は、というと。
「澤サン、あちらの岸ガ、木更津市デスカ?」
「はいそうです、東京湾アクアラインの出口、木更津金田ICですね。そこで降りて下道に入ります」
ハンドルを握りながら朗らかに話すのは竜介だ。
今度は木更津に行こう、という話になった時に、電車で木更津まで行くのは大変だろうということで、わざわざ運転手を買って出てくれたのだ。板橋にあるグロリアたちが借りているマンスリーマンションまで迎えに来て、である。
何とも至れり尽くせりな働きぶりの竜介に、グロリアが後部座席から声をかける。
「ごめんなさいネ、リュウスケサン。車だから、お酒飲めなくなっちゃうノニ」
「いえいえ、いいんですよー。どうせ非番なんで暇してましたし。たまにはいいでしょ、こういうのも」
彼女の申し訳なさそうな言葉に、笑って返した竜介がゆったりとアクセルを踏んだ。
アクアラインのインターチェンジに向けて、走っていく乗用車。高く登る太陽が、海をキラキラと照らしていた。
木更津市に入り、海沿いの県道を走って木更津駅周辺まで。
コインパーキングに車を停めた一行は、木更津駅の駅前通りに立ち並ぶ、一軒のバーに腰を落ち着けていた。
「アラ、サングリアが自家製。いいじゃナイ、私これにしようカシラ」
「私モ今日はサングリアにシマス」
「私はグラスワインの白デ……澤サンは、どうしマス?」
「僕は白ぶどうスカッシュにしましょうかねー。ついでに料理も決めときましょう」
四人はメニューに視線を落として、それぞれの飲み物を決めている。ドライバーの竜介はしょうがないとして、三人は三人とも初手からアルコール全開である。
ぱらりとページをめくり、フードメニューを見始めた四人は目を見開いた。
「ワッ、何デスカこれ、凄イ……!」
「丸鶏ですネ、しかしこのビジュアルはなかなかインパクトがありマス……」
「いいわネー、丸のままの鶏なんて豪快でいいじゃナイ。頼ム?」
「頼みましょう頼みましょう、折角の機会なんですし。あ、こっちの生ハムプレートも美味しそうじゃないですか」
ビールの蒸気で焼き上げられる丸鶏の存在に、一気に盛り上がりを見せるグロリアたちだ。竜介がさっと手を挙げると、近くにいた店員が伝票を片手に寄ってくる。
「ご注文はお決まりですか」
「えーっと、洋ナシとオレンジのサングリアが二つ、グラスワインが一つ、白ぶどうスカッシュが一つ。あとビア缶チキン一つと、生ハムプレート一つお願いします」
「かしこまりました。ビア缶チキンは焼き上がりに六十分ほどお時間をいただきますが、よろしいですか?」
「構わないワ」
グロリアが頷きながら答えると、店員は一礼して立ち去っていく。その後ろ姿を見送りながら、感心したようにグロリアが口を開いた。
「焼き上げるのに六十分もかかるナンテ、力を入れて提供しているノネ」
「素晴らしいことデス。フーグラー市内のレストランでも、そこまで時間をかけて焼き上げることはないでショウ」
「一時間モ、じっくり焼き上げるナンテ……お肉、どんなコトニなるんでショウ……」
パトリックもヘレナも、一時間の後に運ばれてくるであろう巨大な肉を想ってほう、とため息をついていた。
その様子を微笑ましそうに見ていた竜介が、ちらとフードメニューに視線を落とす。そこにはページの上半分を埋める、こんがりときつね色に焼かれたまるまる一羽分の丸鶏がビール缶に入れられる形で鎮座していた。
これを、今日は食すのだと思うと、確かに喜びが込み上げてくるのが分かる。早く食べたい。
そんなことを考えて、涎が口の中にじわりとにじみ出てくるのを感じていると、店員がサングリアの入ったグラスとワイングラス、白ぶどうスカッシュの入ったタンブラー、そしてスティック状に切られた野菜とソースの器を持ってきた。一つ一つ、丁寧にテーブルの上に置いてくる。
「サングリアとグラスワイン、白ぶどうスカッシュをお持ちしました。それとこちら、お通しのバーニャカウダになります」
「ありがとうございマス」
「あ、食べ物の注文よろしいですか? アンチョビキャベツとポテトフライ、チーズ盛り合わせを一つずつお願いします」
「かしこまりました」
飲み物のグラスとお通しをテーブルに置き終わったところで、竜介が店員へと声をかけつつメニューを指さした。それを受けてさらさらと伝票に書き留めていく店員が、再び一礼してテーブルに背を向けた。
注文は終わったならあとは飲む時間だ。それぞれが注文した飲み物のグラスやタンブラーを手に取る。
「それじゃ、乾杯しまショウ。今日という日ト、ここマデ連れてきてくれたリュウスケサンに、カンパーイ!」
「「カンパイ!」」
「乾杯!」
ガチャガチャと、ぶつかって音を立てるグラス。四人が同時に腕を引き戻し、グラスに口をつけてぐいっと呷る。
それぞれの喉がぐびりと動くと。
「「ハーッ……!」」
揃って、感嘆の息を吐き出した。
「イヤー、このサングリアすっごく美味シイ! ここまで来た甲斐があったワ」
「全くデス。連れてきてくださった澤サンには感謝してもしきれないですネ」
「そうデスネ。本当にありがとうゴザイマス」
「いえいえー、いいんですよ本当に。御相伴に与れるんですから僕だって満足です」
口々に竜介への感謝の言葉を述べながら、グロリアもパトリックも箸を手に取った。お通しとして提供されたバーニャカウダの野菜に箸を伸ばす。ヘレナはまだまだ端に慣れていない様子で手間取っているが、じきに扱いにも慣れてくることだろう。
竜介は満面の笑みを見せながら、もう一度タンブラーに口をつけていた。その表情は本当にうれしそうで、裏表がない。
そんな、今日の功労者の言葉に全員がにこにこと笑みを浮かべていると、店員が巨大な木の板を運んできた。テーブルの上に置かれるそれの上には、生ハムがぎっしりと敷き詰められている。
「おぉっ」と歓声が上がった。
「クレイジー生ハムプレートです」
「マァ……これは凄い量ダワ」
「圧巻でございますネ、奥様」
「いやぁ、今日はほんとに幸せだなぁ僕」
早速四方から生ハムめがけて箸が伸びる。取っては口に運び、そしてまた取って、という具合でどんどんそれぞれの口の中に生ハムが消えていくが、一向に無くなる気配が見えない。クレイジーの言葉通りである。
「ところデ奥様、『くれいじー』ッテ、どういう意味ナンデスカ?」
「んっ? エェト、アメリカ語で『狂っている』っていう意味だったかしらネ」
「その通りデス。しかしこの量はまさしく、『狂っている』の言葉通りデスネ」
「そっちの世界にも英語の存在は伝わってるんですねー、面白いなぁ」
そう口々に話しながらも、生ハムを食べる手も酒を飲む手も止まらない。そうして板の上の生ハムが四分の一ほど食べられたところで、各々のグラスはすっかり空になってしまって。
グロリアの手がサッと上がった。
「お酒追加しまショ。すみませーん」
貴婦人の店員を呼ぶ溌溂とした声が、店内に小さく響いた。
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